シムソンズ

あなたはカーリングを知っているのか?氷の上を石ひゅーとスベらすアレですよ。ルールを知らなくても、なんとなくわかる気にさせてくれるので大丈夫、それが映画『シムソンズ』です。しかしどうしたっていうんだ、早々とロードショーが終わっていくんじゃないのか?公開時期が遅すぎたのかな、オリンピックはじまってからだもんね。もったいないぜ、だのでぜひ今週末の予定に組み込んでしまってください。今回のトリノオリンピックにも出場した選手の実話をもとにしているそうです。カーリングを通して、挫折やら友情やらいろいろ起きるさまをテンポよく描いていきます。リーダー役は加藤ローサさん、ずうずうしくもみんなを引っ張っていきます、細かい芝居もやっとるよ。あと高橋真唯さんが氷上でコケまくるのですが、このバリエーションの豊富なこと!私は絶対に”コケかたスーパーバイザー”的な人がいるはずだとエンドロールを凝視していましたが、いないみたい。高橋真唯さんはコメディーリリーフもこなしており、非常に引き出しの多さを感じました。さすが映画『妖怪大戦争』で”たてハダカ”(意味が知りたい人は『妖怪大戦争』を観よう)になっただけのことはあるぜ。この加藤ローサさん、高橋真唯さん、そして星井七瀬さん、藤井美菜さんの四名がカーリングのチームを作るのですが、一つのシーンの中でそれぞれの役割を果たして次のシーン、そのシーンでそれぞれの役割を……というようにテンポよく進むんですよね。例えていうなら”餅つき”ね、あんなテンポですよ。「ウォーターボーイズ」みたいに、劇場映画からテレビドラマとかそういう展開もありえる素敵映画です。トリノオリンピックの興奮冷めやらぬあなたは必見。