神はサイコロを振らない

第九回(Last day 〜最終回〜)

終わった。やはりハッピーエンドにはならなかったけど、かすかな希望を残して終わってくれたのでよかったな。ふりかえりますれば、とにかく俳優陣が達者でしたね。特にともさかりえさんが印象に残りました。セリフの最後のイントネーションで「ハッ」とさせられることが何回かありましたよ、最終回だったら、武田真治さんが「次に会うときに、恋に落ちるためです」のところ。抱きしめて「今よりもずっといい男になっている菊坊に会えるなんて、楽しみだなあ」ここですよ、楽しみだなあの”なあ”をグッと語尾上げ。さらに続けて「消えちゃうのが、ホント怖くなくなったよ。楽しみだなあ」ここの”なあ”はフラットですよ、お見事!内容については、残された10日間を一回で一日ずつ消化して行ったので、ドラマ内の時間とこちら側とで温度差がかなりできてしまい、10日間のせつなさというか、はかなさがもうひとつでした。しばらくしたら一日一回ずつ見てみようかしら、そしたら違う印象を持つかも。あと中盤、乗客それぞれのエピソードを描いていきましたが、あれはもっと独立したものにしてもよかったかも。”10年の空白をどう受け止めるかを対策支援室の小林聡美さんの目を通して描く”みたいな感じで。というのも、昨日のエントリにも書きましたが、全九回のうち三回が30分遅れのスタートだったってのがありまして、とくに第五・六回が続けて30分遅れだったので、録画してたら後半見逃して、そこで見るのやめたり、テンション落ちたりした人がけっこういたんじゃないでしょうか?それを考えると、ほぼ一話完結にしておけば途中参加者をもっと獲得できたのかなと思いました。しかーし、じっくり見られる貴重なドラマでしたね。いろんなこと考えちゃったもん。さてこの時間枠、次のドラマは『プリマダム黒木瞳さんがバレリーナを目指すんだって。どうしたらいいの?