『輪舞曲』最終回

第十一回にて終了。ほんとに若い二人は水辺がお好きだったよ(追記分はたたみました)。
『輪舞曲』第十一回(最終回)ってどうでしたか?というか『輪舞曲』を最後まで見たあなた、どうでしたか?次回を見ようという意識は最後まで続いたでしょうか?私は正直厳しかった、だって誰にも感情移入が出来なかったんだもん。どこに向かって進んでいるのか、その向かう先は選択肢として最善のものなのかってのが、けっこうありましたよ。ギャングの偽札工場(船)が見つかって、ボス(杉浦直樹さん)が逮捕されてからの展開って、フラフラしたように感じました。最終回での杉浦直樹さんを見るにつけ、もしや撮影途中で体調を悪くされたのかしら?と思うような足取り、これで当初の脚本から修正を余儀なくされたのだったら、なんとなくこの結果も仕方ないかなと思うんですけどもね。あと、どうにも意味不明なのが、最後の盛り上がりどころ。改心した橋爪功さんがプログラムの入ったハードディスクを竹野内豊さんに渡そうとすると、拘置所を逃げ出した(スゴイ!これでドラマ一本できるじゃん)杉浦直樹さんが拳銃でドーンと撃ちますね。こっちに橋爪功さんと竹野内豊さんがいて、向こうに杉浦直樹さんがいるという構図。胸に命中してドッと椅子に座り込む橋爪功さん、ここで竹野内豊さんは自分の拳銃を抜いて、そのまま机の上に置いてしまうんですよ、これってどういうことなんでしょうか?直後、橋爪功さんはもう一発撃たれて死んでしまうんです、竹野内豊さんはただ見てるだけ、どゆことこれ。刑事ものでありがちなパターンとしては、こちらと向こうがお互いに拳銃を構えているとき、こちらが拳銃を降ろすことで”攻撃の意思は無いからあなたも拳銃を降ろしてね、落ち着こうね”と、そういう意味で拳銃を降ろすと思うんですけど、この場合すでに橋爪功さんが一発撃たれてますから、相手はさらに撃つ気マンマンなわけでしょう、だのになぜ拳銃を降ろしたのか、っていうか置いたのか、”降参”ってことなのか?非常にナナメからの見方をすると、そのあとの”撃たれた(←言わんこっちゃない)竹野内豊さんをチェ・ジウさんが抱きかかえて泣き叫ぶ”シーンが先にありきで脚本を作っていったのかなあ。ほら、もう私はこんなドラマの見方しか出来なくなっちゃったよ、すっかり汚れてしまったなあ。最初けっこう期待してしまったからさ、その分失望も大きかったという感じです。結局石橋凌さん狙撃犯も判明せず、浮かばれませんよね。だからさ竹野内豊さんとチェ・ジウさんで『インファナル・アフェア』やっちゃえばよかったんだよな、それだと片方がパッと見”悪者”になるからいかんのか、もうあれですよ、こうなったら最後に『インファナル・アフェア』をオススメして終わります。

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