『嫌われ松子の一生』第3話「究極の転職!」 2006年10月26日(木) 22:00〜22:54

萩原聖人さんが電車に飛び込み自殺して、心身ともにショックを受けた内山理名さん。そんな彼女を励ましたのは、谷原章介さん。あのいい声は、冗談なのか本気なのか、ギリギリのところを絶妙なラインで演技してるように見えます。お墓参りに泊まりで行って、あわやでしたが我慢して何もなし。しかし、お家に帰ってではこれで → せっかくですからお茶でもどうですか → 「抱いてください」背中にヒシッ → ガバッ → ペロペロ。というわけで、妻のある身の谷原章介さん、畳の上で内山理名さんとまぐわいました。もう少しで我慢しきれたのですが、男ってこうなのよね。新たな生活を始めるために、内山理名さんは大きな部屋に引っ越しました、谷原章介さんの知人のつてで、前に住んでいたところと同じ賃料でよいとのことで、嬉しいな。そして愛人関係成立、たまにやって来てはペロペロしていますよ。朝は牛乳配達、昼間はスーパーでレジ打ち、働きまくることで過去を振り切ろうとしているのでしょう。喫茶店でいまの生活が充実しているなあと二人で話していると、北村一輝さんと鈴木蘭々がお茶してましたのでこんにちは。北村一輝さんとは、朝の牛乳配達時にも顔をあわせていたりして、原作にはない働くまでのつながりを作っていますね。そんなある日、ペロペロ終わって会社に戻るという谷原章介さんを内山理名さんがこっそりあとをつけます。そうすると会社じゃなくて帰宅、軽い気持ちで道を尋ねるふりして奥さんの顔を見ちゃうと、後日関係がバレたと谷原章介さんが怒ります、そこへ奥さんも怒鳴り込んでの修羅場でしたが、所詮は愛人なのでポイ。この流れは原作にもありましたが、いまは山本モナさんの境遇とだぶって泣けたぜ。女性のみなさん、愛人はポイよ、肝にめいじてちょうだい。もう失うものはない、故郷へ帰れるわけもなし……レッツソープ!ということで再びトルコ風呂”白夜”へ行き、いきなりのスッポンポンにて「ここで働かせてください」となります。現代パートでは、ムショ仲間だった沢村めぐみ役で小池栄子さん登場、元 AV 女優で現在そっち関係の社長という設定の説得力にうなる。撮影現場で女優に NG 行為を強要したスタッフを叱り飛ばすシーンなんて、見事。というか NG 行為の内容が気になるなあ。フィストかな?この部分、原作の甥っ子から姪っ子に設定が変わったので、どうなるんでしょうか?原作では、いろいろ昔話を聞いた最後に強烈な大人のキスでクラクラするというのがあるんですけどね。そして今回も北村一輝さんが最高。あの前髪のたらし方、切れ長ながら、奥深く光る瞳、薄い笑みをたたえる薄いくちびる、不思議な音域でビブラートする声。ねー、いいねー。余談ですが、北村一輝さんをはじめて意識したのは2000年に NHK で放送された『ネットバイオレンス』というドラマで、夏川結衣さんが書き込んだネット掲示板に、誹謗中傷の書き込みをしまくる居酒屋店主の役でした。深夜勤務なので出勤前に仮眠を取るシーンがありまして、そこで奥さんに「いま寝ておかないといけないんだよ」とかそういったセリフがあったんですけど、これにビビビと来てしまいました「ウ、ウマイッ!」。なにげないセリフだったんですけど、印象に強く残りました。そんな感じで、普通の役も出来る北村一輝さんがトルコ風呂のマネージャーなんだから、ハマらないわけないんです。このドラマ全般に言えますが、キャスティングはかなりいいですね、特に過去のパート。だからこれから要潤さんとの話になってゆくと、やや厳しいかなー。そうすると”白夜”の話が終わるっぽい次回が私にとっての最終回かな。このまま原作通りに行くと、ただただ自業自得で自滅してゆくだけなんだもーん。