FUJI ROCK FESTIVAL'07 一日目 『フジロ -FUJIRUS- 蒼ざめたる空』篇

一日目の TIME TABLE を並べて読んでみよう。 → あー2007年のはいま見れませんゴメンナサイ

08:04 越後湯沢駅到着してテント張るまで @ その他(越後湯沢駅キャンプサイト) [晴れ]

行きの新幹線では車窓からの景色をずっと眺めています。帰りは寝ているからね。越後湯沢駅に近づくにつれてトンネルが多くなり、トンネルを一つ過ぎるごとに緑が、山が増えてゆく「……来たぜ」と。越後湯沢駅に到着、それにしても天気の良いこと、少し蒸し暑いくらい。フジロックを歓迎する小旗がいやがおうにもテンションを上げるのです。今年は初心に帰って一人キャンプに望むので、飲み水を確保するため、新幹線の改札を降りてから左の出口そばにあるコンビニででかい水を購入。駅に戻って本来の出口へ。普通は右に進むところを左の階段に誘導され外へ出ると、今年は駅の正面のロータリーがフジロックへの貸し切りバス乗り場になっていました。バスはどんどんやって来ますけど日差しの強さに早くもぐったりしながら30分ほど待ち乗車。グリーンステージを右手に見下ろすポイントでもう一つテンション上がって到着、45分くらいでしたね。晴れてはいるけど苗場に吹く風が涼しい、やはりだいぶ山の上だなあと。リストバンド交換所へ向かう流れに乗って進んでいると、インディーズ系のチケット業者のみなさんが今年もいらっしゃいまして「この売り上げはみんな地震の募金にすんだから」とリアクションに困るトークに苦笑い。県道には日曜日の参院選の投票を促す広報カーが走っており、みんなで苦笑い。リストバンド交換はスイスイ、いざキャンプサイトへ。今年は BAGELBAGEL がここに出店してました、結果大成功だったんじゃないでしょうか?金曜の朝はそうでもなかったですけど、土日の朝は大行列、夜にベーグルが残っていたのは金曜日だけだったと思います、外国からのキャンパーたちも普段食べなれたものでしょうから、けっこう並んでましたね。テントも入り口から徒歩10分くらいのところにマッハで立てていざ会場へ。11:00のサンボマスター、頭を見たいのです。

11:00 サンボマスター @  GREEN STAGE [晴れ]

その女「いつも首にスカーフを巻いており、首に大きな痣があるのを見たという証言もあります」(『ラザロ -LAZARUS- 複製の廃墟』より)その女、マユミ。男子も女子も首にタオルを巻いており、マユミが潜伏するのに夏フェスはうってつけじゃないかとか思いつつギリギリで駆け込む GREEN STAGE 。今年のストラップは布製で、ここ二年くらいあった電子タグ埋め込み型からグッと先祖がえり、このまま続くと原始人……原始人はここに伏線があったのかしら?入場ゲートを前に記念撮影するみなさんをかき分け、カバンの中身を見てんだか見てないんだかのチェックを抜けてトイレ群を右手に下ってゆくと GREEN STAGE MC のスマイリー原島さんとポーキーさんがサンボマスターを呼び込んでシュガー・ベイブの『 SHOW 』が流れたのだからドンピシャのタイミング。本来なら『田舎へ行こう』から参加したかったけどドンマイだ。サンボマスターの三人が登場、ボーカルの山口隆さんがギターを抱えマイクの前に立ったのを見たら、まったく思いもよらず胸が熱くなり涙が出そうになる。口をとがらせたようなにらみつけるようなその表情から「ロックンロールやってよろしいか!」の叫びを聞いたらますますヤバい。ドン(ドラム)・ジャカジャカジャカジャカジャカジャカー(ギター・ベース・ドラム)となり『歌声よおこれ』がはじまる。しょっぱなからやってくれると、売れたのに、このあかぬけしないっぷりは何だろうと。『美しき人間の日々』『青春狂想曲』を聴いたところで移動開始。だって最後まで聴いたら座り小便して一日目が終わってしまいそうだったのですから。一曲終わるごとに「こんばんは日本の恥、サンボマスターです!」と叫ぶ山口隆さん。曲間や曲中の喋りも上げまくりで、先頃の新潟を中心とした地震についても、ちょっとかする程度に触れたのに心に残りました。さあはじまったぜフジロック

11:28 渋さ知らズオーケストラ @  FIELD OF HEAVEN [晴れ]

なんで金曜日の一発目に渋さなのだと、開始時間の11:30には間に合ったけど、渋さは時間になる前からメンバーがステージ上で音合わせをしているのであんまし関係ない。だからもうはじまっちゃってました、ふんどしの彼氏が上着を投げ捨てたところから観ることが出来ましたよ。相変わらずの大所帯で、お姐さんが二人サイドでダンスしてますけど、このお姐さん方がひじを真横に突き出して、足踏みするのが好き。わたしはこれを”ウキウキステップ”と勝手に呼んでいます。にぎやかな音楽に足取り軽くビールをいただきます。東京エール(500円)で乾杯、グイと喉を鳴らすごとに汗になってゆく感覚。移動時間も考えて早々と WHITE STAGE へ。

12:00 赤犬 @  WHITE STAGE [晴れ]

WHITE STAGE は赤犬で幕開け。ステージ左にあるモニターそばは今年も観やすくて移動しやすくてよかったですね。時間になりまして『ライオンキング』の音楽に乗せてキリンのかぶりものした男性登場、首が更に伸びるギミック搭載でウヒヒとなりました。このかたはパーカッションでして、呼び込みにより三名の男性が登場して歌がはじまりました。白い体育着の方はしばらくしたらホワイトベースのパーツが追加されておりまして笑う。

12:10 虹色のカバン @  ところ天国 [晴れ]

サンボマスター渋さ知らズオーケストラ、赤犬。この豪華アクトをつまみ食い程度にしか観ない贅沢をかましていたのは、これがあったからなのです。独自にタイムテーブルをこさえている pdf 職人さんと言う方がいらっしゃいまして、それを某巨大掲示板で公開されています。2005年からサイズが A4 → A3になり、プリントアウトする環境が限られてくるので、プリントアウトした物をカバンに入れて、ところ天国に置いてくれているのです。受け取ったら何かお礼の品を入れるというのが慣例になっていました。現在ではネットプリンタのあるコンビニ等で A3サイズでもプリントアウトすることが出来るので、こうしてカバンを置くのも今年でとりあえず最後らしいです。しかも今年はタイムテーブルのほかにティシャツやらバッジやらが入っているそうなので、カバン放置時間の12:00をちょいと過ぎた頃に行って見ると、ところ天国の店先に置いてある虹色のカバンにはすでにティシャツ、バッジはおろかタイムテーブルまでもなくなっており、誰でも彼でもを防ぐための鍵さえも取り外されていたのでした。あーん。まあでも今回はタイムテーブルその他の入手は目的ではなかったので、お礼の品を虹色のカバンに忍び込ませたのでした。まあなにかの集まりの際に BGV 的に流していただいてギャーギャー言っていただければこれ幸い。そして事前にプリントアウトして防水処理をしていたタイムテーブルは、三日間フル活用させていただきました。リストバンド交換所でもらった公式タイムテーブルは結局一回も使わず、開きもせず新品のままだったのだぜ。 pdf 職人さんありがとうございました。ほんでところてん(300円)をいただいてサッパリしたところで移動しましょうか。

12:37 畠山美由紀 with ASA-CHANG & ブルーハッツ @  ORANGE COAT [晴れ]

昼の昼間からスウィングしとる。 ORANGE COAT は大きなミラーボールのオブジェクトがあったりして、夜はこれもっと良さそうだななどと思いつつ畠山美由紀さんの歌声を聴きつつ、肢体をなめるように観察。ていうかずるいのではないか?ほどよく良い年の女性が髪を上げ、黒のトップス、背中には大きなリボン、白いふんわりスカートに、ひじまでの白い手袋というのはずるくはないのか?歌が入ってこないぜ。当たり前の顔して背中・わき見せスタイルなのは、苗場の風紀を乱すおそれもあるのだぜ。演奏している ASA-CHANG が一番良い場所にいたので、私も将来バンド組むときは絶対バンマスするぞと心に誓ったのでした。いわゆるビッグバンドのスタイルで、譜面台を前にブルーのハットをかぶった皆さん、この中には ASA-CHANG のほかに NARGO東京スカパラダイスオーケストラ)さん、浜野謙太( SAKEROCK )さんも参加してました。そして時折り出てくる司会の方、やけに体格の良い方だなあとあとで調べたら、お相撲の錦島親方でした。デュエットしたりしてたよ。素敵な歌声を聴きながら、今年は ORANGE COAT へ出店しているビッグママのカルビ丼(1000円!)をいただくぜ、1000円ですよ、わかっとる、高いがンマーイ。本当は二日目三日目の疲労が溜まってきたときに助けていただきたかったのですが、大雨降っちゃうと食べるどころではないし、何より売切れてしまう可能性もあるからさ、とりあえず一回食べておきました。ンマーイ。畠山美由紀さんが歌い終わって引っ込んだら、演奏していた浜野謙太さんが前に出てきてひとりコント。我々を指して「格差社会の最底辺にいる人ですね」「何か吸ってますね、犯罪があちらこちらに」など失礼千万なことを言っていましたので、握ったこぶしが震えたぜ。嘘だぜ、ヘラヘラ笑ってました。いま考えりゃいいのかと思ったりしますが楽しさが勝ったよ。再び畠山美由紀さん登場にて、私は再びその肢体をなめまわすように観察したのでした。

13:50 社会復帰するか否か @  その他(ストーンドサークル) [晴れ]

ORANGE COAT の奥に今年から新設されたのがこのストーンドサークル。ステージはなくて、シンボルである石の置物(" STONE CIRCLE " → " STONED CIRCLE "「酔っ払い」とか「ラリってる」とかそんな意味らしい)を中心にいくつかテントがあって、一番大きなテントには誰でも自由に打楽器が演奏できるスペースがありました。タンバリンから鼓笛隊の太鼓やら足ではさむ太鼓やドラムセットまで、ありとあらゆるものが置いてあって勝手に音を出して遊んでいると、中央にマイク眞木さんに似たおじさんがやってきて、なんとなく調子をとり始めます。手のひらをゆっくり上げ下げして音量を調節したり、叩く回数やリズムを指示していきます。そしていくつかのパートにわけて違うリズムを叩かせたりしまして、まあ本当にこれが興奮とはひと味違う陶酔の域に達しました。30分くらいでセッションが終了、みんなでおたがいをたたえあいました。ここに入り浸った人もけっこういたんじゃないですかね?もし私がはじめてフジロックに来たときにここに出会っていたらヤバかった。リズムと合奏と楽しすぎました。来年も参加したいです。あなたも行ったことなかったら叩きに行くとよいです。いい感じのバーや、ギャートルズの肉や可愛らしい売り子さんがいたりしました。

15:20  STEVIE SALAS COLORCODE  @  WHITE STAGE [晴れ]

ブライアン・バートン・ルイスさんのマブダチということで MC をしてました。出てきたところで移動。

15:50  OCEAN COLOUR SCENE ゲストのスペシャ @  OASIS [晴れ]

はるばるオアシスまで戻ってきましてスペースシャワー TV のブースで OCEAN COLOUR SCENE のアコースティックセットやってました。 MC はビートクルセダーズの人とかいました。そのあと ORG のブースでインターネット。ワールドレストランのフィッシュ&チップスの店でジントニックをシングル(400円)でいただきます。

16:40  MUMM-RA  @  RED MARQUEE [晴れ]

このころ眠気がかなり来てましたね。座ってうつらうつら。

17:15  クイーンシーバでガーリックもち豚丼 @  OASIS [晴れ]

ワールドレストランの親分、クイーンシーバでガーリックもち豚丼(700円)ちょいと高いですが、いただきます。んー求めていたものと違うなあ。このあとまた ORG のブースでネットしました。最大20分みたいですね。そんでマクセルのブースで電池を交換してもらいました。毎年助かってます!

17:44  KINGS OF LEON  @  GREEN STAGE [晴れ]

そろそろ日が沈みはじめました。ステージの逆光がいい感じ。晴れてはいますが涼しいなあ、いいなあ。まあステージを横切る感じでいきます。

18:08  RAILROAD EARTH  @  FIELD OF HEAVEN [晴れ]

なんだかアンコールに遭遇したみたい。ものすごい盛り上がり。ハーモニーを聴かせてくれまして、バンジョーやらバイオリンやらカントリー風味。鹿野淳さんがなんか食べてる様子をビデオで撮影してました。

18:14 日野皓正クインテット @  ORANGE COAT [やや曇り]

ものすごい若い人がドラム(息子さん?)叩いてました。日野皓正さんは赤ジャケットに黒インナーでビシッと決めてました。で、ほっぺをぷっくりでトランペットプープーだよ。

18:45  ELANA JAMES AND HOT CLUB OF COWTOWN  @  GYPSY AVALON [やや曇り]

オレンジからヘブンから戻りしな、ここの定番である朝霧食堂で焼酎を牛乳で割ったミルちゅー(500円)をもちろんあの美しいお姐さんから購入。って酒ばかり飲んでいますね。でもこれ美味いから仕方ないわ酔わされちゃったわ。そんでステージでは ELANA JAMES AND HOT CLUB OF COWTOWN 。ドリカム編成(オリジナル)のカントリーですよ、こういうのいいですね。美しいエレーナ・ジョーンズさんが歌とバイオリンだよ。丘から山の向こうにおひさまが沈んでゆきます。今日はしかし晴れたねー。だから日没とともにグッと冷えるのでした。夜だよー。

19:46  MUSE  @  GREEN STAGE [夜]

過剰も突き抜けると感動になる。開始時間が少し遅れたのかしら「コンバンハーフジー」から鑑賞。以前フジでチラ見したときは、なんだかアイドルっぽいかなー、という印象でしたけど今回はもう手放し大絶賛。本日のベストアクトでありました。スリーピースでありながら、ボーカルのマシュー・ベラミーさんがタッチパッドつきの不思議なギターやらピアノやらを弾きまくり、曲にあわせてみずから花びらをほうり投げたり好き放題。ナルシズムとエンターテインメントがこんな幸せな融合をするとは。はじめて聴く曲ばかりでしたけど、美しいメロディラインンにフックのあるフレーズで楽しすぎました。なんだか少女漫画の中に入りこんだ気分で、後半はマシュー・ベラミーさんが決めポーズで天を指さしたりしたら、もうギャーッてなもんで、ピアノ蹴っ飛ばしたりしてもギャーッてなもんでした。

21:30 三上寛 @  OASIS [夜]

苗場食堂です。ステージっていうかもう通路だかなんだか混沌とした中に、渋さのふんどし兄ちゃんが登場で、三上寛さんを紹介。がなってました。

22:00  CURE  @  GREEN STAGE [夜]

あー演奏してるやくらいのもんで、この時間になると眠気がかなりのモンスター。だいたい木曜の夜からずーっとつながっているから、初日はこのあたりで限界。テントに戻って瞬眠。また明日。