結局サブカル頼り『 KING 』2007年12月号は映画特集。

KING (キング) 2007年 12月号 [雑誌]

KING (キング) 2007年 12月号 [雑誌]

『 KING 』【公式サイト】リニューアルした10月号でヤンエグ寄りな内容にムムムとなり、11月号は立ち読みで済ませましたが、今号は購入。だって表紙が大森南朋(おおもりなお)さんなんだもん、下がった目尻と荒れた唇に嗚呼。荒川良々さんとのグラビア(P42)もあるのだぜ。内容は早くもサブカルに大きく針が振れまして『映画秘宝』読者までターゲットにしてきたのだからおだやかでない、というか一貫性が無い。だから第二回「キング文章王」も該当者なし(前号で発表していた?)。これは投稿作品の内容云々ではなくて、『 KING 』自体のカラーが無いから選びようがなかったってことでしょう。投稿された方ご苦労様でした、第三回があったら、このエネルギーを他所にまわしましょう。特集は「男が一生で観るべき365本!!」(P20)と題しまして、『ブルータス』とかがよくやる映画特集をそのままごっつあんしましたよ。著名人が”男”縛りで映画を数本選んでコメントをつけてます。「セクシーダイナマイト☆大全」(P72)では濃ゆい桃色の誌面にてこれから公開される作品を中心に、おっぱい映画を紹介して御機嫌をうかがいます。読み進めていくと、お!「一夜限り!町山智浩柳下毅一郎伝説の<ファビュラス・バーカー・ボーイズ> マスコミが絶対書かない! BEST & WORST MOVIE 2007 」(P101)だと。しかもイラストが三留まゆみさん。つづいて「吹替映画の楽しみを取り戻せ!」(P104)では『ザ・シンプソンズ MOVIE 』の問題も取り上げつつ、とり・みきさんによる吹替映画についての解説や、吹替映画の名作も紹介されています。なんといいますかこれはリニューアルしてもフラフラしている『 KING 』を『映画秘宝』が侵食していると考えても良さそうな気がします。これは面白くなってきたぞ。