デッカードさん、現場百回ですよ。『ブレードランナー ファイナル・カット』
邦題:『ブレードランナー ファイナル・カット』
原題:『 BLADE RUNNER 』
原作:『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』フィリップ・K・ディック
アンドロイドは電気羊の夢を見るか? (ハヤカワ文庫 SF (229))
- 作者: フィリップ・K・ディック,土井宏明,浅倉久志
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 1977/03/01
- メディア: 文庫
- 購入: 70人 クリック: 769回
- この商品を含むブログ (439件) を見る
製作会社:ワーナー・ブラザーズ
監督:リドリー・スコット(『エイリアン』『ブラック・レイン』『ブラック・ホーク・ダウン』)
脚本:ハンプトン・ファンチャー デビッド・ピープルズ
音楽:ヴァンゲリス
出演:ハリソン・フォード ショーン・ヤング ルトガー・ハウアー エドワード・ジェームス・オルモス ダリル・ハンナ ウィリアム・サンダーソン ジョン・ターケル
日本公開:2007年11月17日(土)東京 2007年11月24日(土)大阪
公式サイト:
参考文献:『ブレードランナーの未来世紀』町山智浩
〈映画の見方〉がわかる本80年代アメリカ映画カルトムービー篇 ブレードランナーの未来世紀 (映画秘宝コレクション)
- 作者: 町山智浩
- 出版社/メーカー: 洋泉社
- 発売日: 2005/12/20
- メディア: 単行本
- 購入: 133人 クリック: 1,433回
- この商品を含むブログ (155件) を見る
2019年ロサンゼルス。ブフォーブフォーと闇夜に浮かぶ炎がスクリーンに映し出される。初めて見たのはいつだろう、テレビ放送かビデオ借りたんだか、とにかくスクリーンで観るのははじめてで、しかも夜の新宿(新宿バルト9)だったのだからこれ以上ない環境。雨が降ってもいいかもと思いましたが、そこまではねとなりました。デジタル上映のクッキリ感、音もシャキシャキしてるの。そしてタイレル社の外観よ!あのピラミッド風の窓から漏れる光が緑の会社。あんまりいい会社だから社長は上の階に住んでます、いいね。このタイレル社は人間そっくりのレプリカント(ロボット)をこさえてまして、地球外の危ない場所などで作業をさせてます。あんまり上手いことこさえたので、徐々に感情が芽生えてしまうのですが、寿命を四年にすることによって後腐れのない関係が築けます。ところが6人のレプリカントが宇宙船を乗っ取って地球にやって来ました。人も殺して危ないので、ハリソン・フォードさんが捜査官として彼らを追いかけるという内容。細かいところはほとんど覚えていなかったので、以前観たものとの比較なんてはなからせず、ただひたすらスクリーンからの光を浴び続けたのでした。しかしタイレル社社長秘書であり、実はゴニョゴニョのショーン・ヤングさんの美しさはなんだ、まるで作り物みてえだな。とゴニョゴニョした意味が無くなりましたが、この二人のロマンスがけっこうあるのね、髪を下ろしてのシーンで流れる音楽がいいわあ。空飛ぶパトカーも、浮かび上がるときただ上昇するんではなくて、ひねりを加えるところがいいわあ。ハリソン・フォードさんの唇がいいわあ。東京では2007年11月17日から11月30日までの予定が、好評のため延びまして12月7日までの上映。間もなくこの『〜ファイナル・カット』を含めた DVD ボックスが発売されるようです。でもスクリーンで観たいじゃない、タイレル社にゆっくりと近づきたいじゃない。ダリル・ハンナさんの股にはさまれて、ルトガー・ハウアーさんに追っかけられたいじゃない。と、ぺちぺちキーボードを叩きながら本棚を見たら『ブレードランナーの未来世紀』があるよ、すっかり忘れていました。購入当時は『ブレードランナー』をあんまし覚えてなかったので、この映画に関する章は流して読んでしまいましたが、これ改めて読んでもう一回劇場に足を運びたいものです。そしてあのラストシーンからエンドロールの音楽にビリビリしたいのだぜ。