『サプリ』第11話(最終話)「伝えたい言葉」 2006年9月18日(月) 21:00〜21:54 フジテレビ

いよいよ最終話にて90分拡大。いや75分拡大。いや予定通りの54分でお送りしますよ、最終話だからって時間拡大しても、それは当初の予定に反するから、いい結果が出るとは限らないぜ。だから54分で予定通りの最終話のスタート。バイトがとんずらしたので慌てて街に探しに出たものの、午前 11:00 の時報と共にあっさりあきらめて(実質一時間くらい探した?)会社に戻ると、お仕事をしますよ。他の人たちもさしたる混乱はなし。……うーむ、この唐突に辞めてしまうって行動が、今の若者の行動をあらわしたものなのか、事務所のやり方をアピールしたものなのか。最終話放送の約一月後、バイトの所属するアイドルグループの一人が、突然語学留学するとして、仕事をほっぽりだしたというニュースがありました。この符合はいったいなんでしょう。さて、所詮バイトはバイトなのですぐ次の人がやって来て、雑用をこなしていくようで問題なし。伊東美咲さんも、時計の広告アイデアを自力でがんばって出しましたので問題なし。バイトは地元に帰って、こりもせず広告会社に就職します、雇い主が「うちは(東京の大きなところと違って)町のビラとかスーパーのチラシとかだよ」と言うと「そういうところから勉強したいんです」と上から目線でこんにちは。ここも長くは無いな。就職したことを佐藤浩市さんに報告、二人の関係ってたしか叔父さんと甥っ子でしたよね、そのコネでバイトできたのに、とんずらこいたうえに広告会社に就職ですよ。電話一本での報告にたいしたアドバイスもせずに切って捨てた感じ、まあ顔に泥を塗られたんですもんね、どうにもならんとの判断でしょう。そして伊東美咲さんの時計のプレゼンは、アイデアの最後の最後でバイトとの思い出をプラス。これが好感触で良かった良かった。その帰り道、中国出向が決まった瑛太さんから、バイトがとんずらしたのは、伊東美咲さんを想っての行動だと、決して自分勝手なだけの行動では無いのだと「だから、いま想いを伝えればまだ間に合うんです、今すぐ行け!」って背中を押されちゃうんだ。次のシーンでは電車で元バイトの地元に降り立つ伊東美咲さん。大きな通りに面した場所で、巨大な看板の設置を指示している元バイト。伊東美咲さんは初めて仕事を休んでこういうことしたんだってさ。「好き」「好き」告白合戦のあと、二人駆け寄ってペロペロ、さすが最終話なのでもうちょいペロペロ。テーマソングも高らかに、カメラも二人の周りをくるくる回り、引いていくとその巨大看板は、伊東美咲さんがプレゼンした時計の広告だった!かっ感動の名場面がここに誕生、これぞ月9だぜっ!!……あれ?おかしいな、瑛太さんに言われてから、翌日とかにすぐ行ったらあの看板は出来ていないわけですよね。プレゼンが通って広告が大々的にスタートするってどれくらいかかるものなのかわかりませんけど、数日ってことはないでしょうね。とすると、巨大看板が元バイトの広告会社によって設置されるのをメインに会いに行ったってことだ。そんでついでに告白してペロペロ。上手くすりゃ出張扱いになるんじゃないのか?さすが仕事に生きる女だぜ、もっとこういう部分を前面に出せば良かったですよね。惜しいドラマです。一見すると群像劇に見えますが、エピソードの一つ一つは交差せず、それぞれの問題として処理されていました。たまに会議などで皆顔をあわせても、各々のキャラクター的会話をしておしまい。人物が交錯すると、スケジュールが取れないから個別にしてしまうのは仕方ないとは思いますが、惜しい。あとは伊東美咲さんのセリフ終わりに息が抜けすぎ。だからテンポが出なかったんですね、主役しか出来ないってのは恐ろしいことですよ、容姿のアドバンテージはいずれ限界が来ると思いますので、演技の道に進むならそれなりの努力が必要だと思いました。佐藤浩市さんの扱いには不満、まあ演技をぶつけられる相手がいなかったかなあ。タイトルとエンディングの凝った映像は非常に楽しかったです。