書店にない『 MUSICA(ムジカ)』を書店で探したら。

「あのうスイマセン『 MUSICA 』ありますか?」「『ムジカ』?えーっとどんな本?雑誌?」「はい、音楽の雑誌で、最近出たと思うんですけど」「ムジカムジカねえ、表紙とかわかる?」「あ、宇多田ヒカルさんだと思います」「ムジカムジカねえ、お父さーん」「んー?」「『ムジカ』って音楽の雑誌入ってる?ヒカルさんが表紙のやつ」「『ムジカ』ね、はいはい……これね」

「!」「あら違うかしら?お父さんこれじゃないみたいよ」「え、だってホラ表紙、光ってるじゃないか」「いえ、もういいです」……こんな光景があちらこちらであったに違いない三月半ばのこの頃。テカテカベビーフェイスとして私におなじみの鹿野淳さん率いる株式会社 FACT が、満を持して2007年3月15日(木)に音楽誌『 MUSICA(ムジカ)』をドロップしました。宇多田ヒカルさんの離婚についての記事(インタビュー)があるということで、芸能ニュースでも取り扱われてましたね。実はこの創刊号、発売時は書店に置かれていませんで、全国の CD ショップでのみ販売されております(だから今の所はまぞうに登録されてないの)。流通面でいろいろチャレンジしているみたいですけども、扱ったネタが大ネタだったため、おそらく上記のような買うほうも売るほうも「?」な出来事が起こったに違いありません。このお客さんが男子中高生とかだったら、別にどうでもいいんですけど、もし女子中高生だったらと考えるといてもたってもいられません。書店で目当ての本が無い、ちょっと勇気を出して店員さんに聞いてみたら、別の雑誌を持って来られちゃった。トラウマですよ、ちょうど表紙が光っている方ですからトラウマですよ。おのれテカテカベビーフェイスめ、その顔を引っかいてやる!エイッあっ!?ツルッとすべった、お顔の油ですべったー。というわけで『 MUSICA(ムジカ)』、音楽の洋邦を問わず、ロックなものを取り上げております。表紙・巻頭の宇多田ヒカルさんをはじめ、くるりのウィーンレコーディング密着取材あり。食獣の異名をとる鹿野淳さん、ウィーンでさぞかしお召し上がりのことと思いきや、食事については特に触れずガッカリ。と「岸田繁の“ウィーンで★ゴハーン”」(P102)を読んでみると、別枠を設けて食事についてのみたっぷり書かれてあるのでお腹一杯。今後は書店での販売もありそうですが、創刊号を確実に手に入れたければ CD ショップに行けばいいです。普段書籍を扱っているところだと置いている確立は高いぜ。さてと、あれ数えよう「アンセム」が何個あるか数えよう、創刊号は”何アンセム”かな。次号は一月空けて2007年5月15日(火)発売、以降月刊誌となる予定です。