平成の木の実ナナあらわる!『ステップ・アップ』

はじめに「映画のあとにダンスコンテストのグランプリ決定戦がありますので、おたのしみに」とあり、倖田來未さんの映画の感想と PV が一瞬流れ、不穏な空気に。物語は貧乏で悪いことしてる高校生の男子が、ちょっとギクシャクしたなりゆきで芸術学校に出入りするようになり、持ち前の運動神経でうまいこと入り込んで女子とねんごろになる話です。男子はヒップホップダンス、女子はバレエでそれが上手いこと融合していくんです、自然二人の仲も、ね。米国映画では珍しい”貧乏 = 家が狭い”の描写があったのはよかったです、ここの庭でのダンスがいいねいいね。なんか家庭環境も複雑で、里親のもとで暮らしているのかしら、あんまし詳しく聞かないほうがいい雰囲気。男子のチャニング・テイタムさんは悲しい目を持つマッチョガイ。系統としてはジェームズ・フランコさんとかあのあたり。しかしけっこうごつい体をしているのに動きますね、踊りますね、しかし乳首は死守してました。女子はジェナ・ディーワンさん、見つけた”平成の木の実ナナ”!勢いのある顔つき、いわゆる獅子顔(シーサーフェイス)。『ハイスクール・ミュージカル』のヴァネッサ・ハジェンズさんといい、いま時代は獅子顔(シーサーフェイス)なのか。この二人がサンセットのハーバーでちょい照れながら踊るんだよ、勝手にやってくれよ。でも素敵。見せ場をしっかり魅せきって、いい気分でエンドクレジットが流れ出すと、おや?倖田來未さんの歌声が聞こえてきましたよ、たっぷりフルコーラスいただきます。このあと『ステップ・アップ』の日本公開と連動して行なわれているダンスコンテストのグランプリ決定戦が始まり、またも倖田來未さんの歌(さっきと同じ歌て!)が流れ出してファイナリスト6名が踊ってました。これも含めて『ステップ・アップ』だとすると、映画本編の内容が大きくプラスだったのが幸いして、トータルプラマイゼロという結果となりました。