雪の精、ヒートテックで長崎にあらわる。安藤裕子 2009 ACOUSTIC LIVE @ 活水女子大学 東山手キャンパス 大チャペル

安藤裕子 2009 ACOUSTIC LIVE
2009年1月10日(土) 長崎・活水女子大学 東山手キャンパス 大チャペル
16:00開場17:00開演 料金:3800円 (当日券販売なし)


=== SET LIST ===

01.ニラカイナリィリヒ
02.星とワルツ
MC1.挨拶。暑い。ワンピースのお花をあげる。ツアー初日。
03.あなたと私にできる事
MC2.暖房がききすぎで少し弱める。ヒートテックは暑い。
04.ポンキ
05.パラレル
06.雨月
MC3.初めて『雨月(うげつ)』を歌いました。客席が暗いので電気つける。
07.忘れものの森
MC4.みなさんお元気ですか?手紙。泣き。
08.青い空 (新曲) 「♪泣かないで、やさしい〜」
09.チームアンディの唄 (座りギター)
MC5.アンケートの話。手の汗ひくまで家族の話。霊媒師とか。
10.Little Babe (座りギター)
MC6.長崎で生まれた『六月十三日、強い雨。』の前ふり
11.六月十三日、強い雨
12.唄い前夜
13.隣人に光が差すとき
14.The Still Steel Down

=== アンコール ===
MC7.アンコールに応えて。物販の説明。DVD、バンドライブ告知。エジーが袖からデジカメ。
UN1.のうぜんかつら(リプライズ)
UN2.新曲 「♪いのちって何?それは燃え続けるものなの〜」


=== 終了 === (約1時間40分)

Vo,Acoustic Guitar,kazoo : 安藤裕子
Piano,Pianica       : 山本隆二
Acoustic Guitar      : 山本タカシ

この日、長崎市内は日中吹雪でしたけど、開場の16時頃には日も差してきました。オランダ坂をフーフーあがって校舎の二階が入り口、木の大きな梁が美しいチャペル。二階席(建屋としては三階)の開放は前回していなかったような。直角の長椅子にぴったし背中を引っ付けて待ちます。10分ほど押して山本隆二さんと山本タカシさんに、少し遅れて安藤裕子さん登場。前髪ぱっつんで白地に雪柄のニットワンピース。紫タイツで靴は見えず。短髪で若返ったというか、むしろ幼い「……!まだ子供じゃないか!!」そんな映画のワンシーンを思い出してしまいました。ステージは向かって左にグランドピアノ、中央に椅子、右にギターなので前回と同じ。安藤裕子さんはタンブラーに少し口をつけ『ニラカイナリィリヒ』の静かなピアノが鳴り出してスタート。今回は途中(9、10曲)のギター弾き語り(安藤裕子さんいわく”マゾコーナー”)以外は全て立っての歌唱。『星とワルツ』終わりで挨拶。暑い様子。寒い中待っていた人たちに御礼をして、ワンピースの腰元につけていた黄色い花を先着一名にプレゼントしていました。『あなたと私にできる事』終わりで辛抱たまらなくなり暖房を弱めてくださいとなりました。ニットワンピースの下に黒いヒートテックシャツを着ているので暑いと。そりゃこの冬一番の防寒着ですもんね。つづいて『ポンキ』途中カズーという笛でブーブーするソロあり、長崎では昨年大ヒットした映画の主題歌をワンフレーズはさんでいましたよ。そして今回一番おどろいた『パラレル』。これはいわゆる”アコースティック・バージョン”ではなくて、バンドの演奏をピアノとアコギと歌唱で再現していました、だから激しいやつなんです。つぎは『雨月(うげつ)』これは『 and do,record. 』でレコーディングしてからはじめて唄ったそうです。なんか低音響き情念うずまくような、おっかない歌でしたね。このあと客席が暗いのでちょっと電気をつけまして『忘れものの森』。このならびは『 and do,record. 』の収録順とおなじみたいですね。このあとちょっと長めの MC 。最近あまりいいことがないようです。ファンのみなさんからの手紙を読んでいるという話、ここでドシンと胸にくるエピソードがありまして新曲の『青い空(あおいそら)』へ。「♪泣かないで、やさしい〜」ミドルテンポの曲。このあとは安藤裕子さんが椅子に座ってアコースティックギターをつまびくマゾコーナー。まずはメンバー紹介、といっても二人ですが、の『チームアンディの唄』。公式サイトの日記でアンケートをつのったら上位はかなり固定されたそうです。そのアンケートが今回のツアーにどれだけ反映されているかは不明。次の曲の前に手の汗が引くまで近況を話しました。これがなんというか霊媒師が出てくるご先祖様を大事にしなさい関係で、チャペルでオカルト方向のお話というのはなかなかチャレンジ精神あふれていますよね。つづいては『 Little Babe 』を弾き語り。マゾコーナーは以上の2曲プラスオカルト話でした。『六月十三日、強い雨。』を歌う前に「この曲は長崎で生まれた曲なので、生まれた土地に返そうと思います」と。思えば昨年の長崎で、まだ曲名も知らないこの曲を聴いて、一年後あらためて聴きますと染みるわあ。ここから『唄い前夜』『隣人に光が差すとき』『 The Still Steel Down 』で本編終了。ラスト2曲は前回と同じセット。『唄い前夜』は今夜のベストでした。アンコールは物販をかかえて安藤裕子さん。「ちょっと着てみてくれなーい?」セーターをつくったので山本隆二さんに着てもらいました。着て、だから何だという感じですが、一応こんなんですとポーズをとって拍手をもらって脱ごうとしたらうまいこと脱げず。このあたりのグダグダは味わい深い。物販の商品やライブ DVD やバンドライブ(九州は2009年6月5日 Zepp Fukuoka )の告知をしまして、いつのまにか舞台袖からマネージャーのエジーさんがデジカメまわしていました。アンコールは『のうぜんかつら(リプライズ)』まあこれは外せませんわね。前回はおばあちゃんのエピソードで感極まってしまいましたが、今回は純粋に歌声を浴びて、チャペルに染み渡るのを味わいました。ラストは曲名はまだないようですが、これまた新曲。って新曲で終わるっていいのかよと思いましたが、「♪いのちって何?それは燃え続けるものなの〜」と手拍子に合わせて徐々に盛り上がってゆく元気の出る曲でした。これから行くみなさんはラストはめいっぱいクラップユアハンズでひとつ。ということで2009年アコースティックツアーの初日でしたけども、どうですかね安藤裕子さんライブ久々ってこともありましょうが、特にマゾコーナーあたりまでは、音響含めギクシャクしている感じがしました。初日はそういったもろもろも含めて楽しめるわけですけども、印象としてはバンドライブにあるアコースティックコーナーという感じで、ちょっと熱量が多かった気がします。前回は弾き語り以外でも座って唄った曲もあったように思いますけども、今回は弾き語り以外は全て立って唄ってましたし、『パラレル』もあえてテンポ変えずにやってました。せっかくのアコースティックツアーなんだからしっとりと座りでもいいかなと思います。アコースティックツアー開始直前に今夏のバンドツアーが発表されて、東京は東京国際フォーラムホール A ですからね、キャパ5000人に挑戦ですから気合の入るのわかりますけども。まあツアーはあと10数公演ありますから、このあたり調整されて来ると思います。曲の入れ替えはあるかしら?長崎は『海原の月』やんなかったもんね。そしてこれからアコースティックツアーに行かれる方はぜひマイペンをご持参ください。入場するときに配られるアンケートはものすごい回収率で、終演後はみなさんテーブルやら壁やらにはりついてゴリゴリ書いています。そういう気持ちになっちゃうのでぜひマイペンを。会場を出ると眼前に広がる長崎の夜景、空を見上げればすっかり天候は回復し、満月がギラギラしておりました。