安藤裕子さん、阿波踊りに沸く徳島で伝家の宝刀を抜く。2009年8月13日エキサイティングサマー・イン・ワジキ@徳島

2009年8月13日(木)エキサイティングサマー・イン・ワジキ(大塚製薬株式会社 徳島ワジキ工場)

13:20頃から14:00頃まで 料金:無料

=== SET LIST ===

01:のうぜんかつら(リプライズ)
02: TEXAS
03: Green Bird Finger.
 MC:徳島のことばであいさつ。バンドで徳島に来れてうれしい。
04: SUCRE HECACHA
05:海原の月
06:聖者の行進

=== 終了 ===(約40分)


Vo : 安藤裕子
Keyboard : 山本隆二
Guitar : 山本タカシ
Per,Cho: 新居昭乃
Bass : 沖山優司
Drums: : 沼澤尚

今年で20周年なんですって、大塚製薬といえば各フェスでポカリ売りまくりの、ソイジョイあんまし売れてなさそうなことで私におなじみです。そんな大塚製薬の徳島にあるワジキ工場で行なわれたエキサイティングサマー・イン・ワジキ。徳島空港から「わーけっこう山ん中来たなー」と3回くらい思ったころ会場着、車で90分くらいかしら。山に囲まれた広大な敷地の一部、芝生で傾斜がある広場をいくつかのブロックで仕切ってありましたが、傾斜のおかげでどこからでも充分見えました、オールスタンディングですが、ステージ転換のときはみんな芝生に座って待ちます。これは良いですね。ステージはひとつで、公式サイトに出演者の発表はあるけど順番は当日会場に来るまでわからないという、強気な運営方針。オープニングアクトが3組、 jealkb → moumoonたむらぱん。本編が Hi-Fi CAMP → GIRL NEXT DOOR安藤裕子いきものがかり。私は moumoon の途中から観れました、いままでチラ聴きした印象だとフワフワした甘めの曲と思っていたんですけど、けっこうライブ映えするバンドでした。たむらぱんも力強くて良かったです。 Hi-Fi CAMP は途中で雨が降ってきまして、お客さんも集中力が途切れた感じでした。私はどこかでかなりすごいと読んでいたんで期待していたんですけど、別のグループと間違えてたかもわからん。 GIRL NEXT DOOR は20分くらいのセットで、ボーカルの千紗さんがビラビラのえらいめくりあがったミニスカートで、ステップ踏むたびに長いおみ足の筋肉が「ビシッビシッ」とするんで徳島男子前かがみ。これは逆に20分でこちらが限界だったと考えるべきでしょう。傾斜のある客席をぞんぶんに生かした素晴らしいダンスと、歌声もうひとつのステージでした。なんか食べるよと屋台をのぞきますけど、腹にたまるのは冷やしうどんかたこ焼きくらい、どんぶりものが無いのはそういうもんなのかね。いか焼き(300円)っていう串に刺した、いかの足の天ぷらにソースぶっかけて食べるのがジャンクで美味しかったです。ステージ転換がけっこう時間かかって、というか前がはやく終わりすぎたのかしら。とにかく雨が降りそうな蒸し暑さの中、サウンドチェックに出てきた新居昭乃さんに反応して、お客さんが一斉に立ち上がったという、ほっこりエピソード。たしかに新居昭乃さんは大地の精霊みたいなかっこうだったからな、それは仕方の無いことです。サウンドチェックが終わっていったんみんなひっこんで再登場。安藤裕子さんはひっつめ髪に目元キラキラ、濃い緑のワンピースに黒のレースのカーディガン。足元は赤い鼻緒のサンダルでドリンク持って。バンドのメンバーはベースが沖山優司さん(なぜかスタッフティシャツ着用)でドラムが沼澤尚さん、ほかはいつものみなさん。あいさつして『のうぜんかつら(リプライズ)』から『 TEXAS 』『 Green Bird Finger. 』と3曲続けて。『 Green Bird Finger. 』はベスト盤ライブのバージョンで、ラストは沼澤尚さんが椅子から立ち上がる勢いでドラム叩いてましたけど、そこまでしなくても、いんじゃないのぬまざわ。ここで MC 、客席から「ねーやーん」の声がかかる。蒸し暑いですね。徳島の方言であいさつ、バンドで来れて嬉しい。「ポカリスウェット飲んでるー?(イエーイとレスポンス)ありったけの情報を集めてみましたムフフフフ」から『 SUCRE HECACHA 』。山本隆二さんのあたりに「蝶々とまった」とあり『海原の月』へ。このイントロがはじまったときのざわめきはなんだったのだろう? あきらかに空気が変わり「あ!」「ほら!」「キタコレ」となにか確認するような仕草があちこちでありました。徳島ローカルのラジオとかテレビで取りあげられていたのでしょうか。『海原の月』終わりですかさず『聖者の行進』がはじまったときはゾゾゾと鳥肌が立ちましたよ「なんちゅう……なんちゅうセットリストを用意してくれたんや安藤はん!」傾斜のある客席だったので、サビ前に安藤裕子さんがサンダルをピッピッとうしろに弾くように脱いで、裸足になる瞬間が見れて悶絶。「ありがとうございました安藤裕子でした。暑さに負けないでね、また会いましょう」両手にドリンクを持ってのバレエおじぎをしておしまい。ねえ40分でこのセットリストは完璧でないの? これ聴いてどこにもピンとこなかったら、あなたに安藤裕子さんは合わないよと言えてしまいましょう? 四国にバンドで来ることがあまりないということ、無料のイベントで一般のお客さんが多いということなどあってのサービス満点セットリストでしたね。こりゃあロック・イン・ジャパン涙目だで。この週末は徳島の阿波踊りでしたので、私は踊りながら帰路についたのでした。