ミュンヘン

トリノオリンピック開催を記念して公開された、ほろにがオリンピックムービー。ねえ、どうですかこの時期に観たみなさん、キツイねこれ。あなたは親から産まれて、いずれあなたもやがて親になるわけですよ。そうして続いてきて、これからもそう。となるとこの映画で描かれている”暴力が暴力を呼び、それが延々と続いていく”状況を断ち切る方法はないよな。あるとすればそれはDNA的解決しかない、人がタマゴから産まれるようにするしかない。最近どっかの熱帯ジャングルでカモノハシみたいに、ほ乳類なのにタマゴを産む新種が発見されたみたいですけど、そのあたりの研究を進めていってですね、人間もタマゴをポコッと産んで、そこから誕生するようになれば、いま世界で起きている問題も多少は解決するはずなんだよね。遺伝子操作は神の領域ですけども、だって一向にそういう”憎しみの連鎖”が減らないじゃないか、だからこっちに進むよ、やめてほしけりゃ、あなたからやめなさい。ホントにあなたたちもホワイトバンドなんてして満足してる場合じゃないんだから。あ、映画の内容は「ミュンヘン」てのが「ミュニック」って発音しているように聞こえて、そしたら「ミミック」っていうデカイゴキブリがわーと襲ってくる映画がありますから、ある程度そういった要素もある感じだった。男の台所ファン、および「dancyu」読者は必見。