『吾輩は主婦である』第二十九話「しずか」 2006年6月29日(木) 13:00〜13:30 TBS

奥さん、奥さんはポッと出に対する評価って甘いかしら?というわけで、俺は怒ってるんだけど、なにってサブタイトルにだよ。「しずか」っていうのは高橋一生さん演ずる人気作家の”夜しずか”ですよ、こいつあ火曜日に出てきたばかりなのに、つまりポッと出が、能世あんなさん演ずる人気キャバクラ嬢”つぼみ”を差し置いてサブタイトルになったことに対する抗議はしませんけど、つぼみも忘れないでねってことさ。いきなりマンションのベランダ、高橋一生さんが柵に足をかけてまして、飛び降りるんかどうか。そこに夏目漱石斉藤由貴さんがやって来ました、単行本の書き下ろし分を書き下ろすために書き下ろすべく部屋を貸してもらおうとしたのです。二人、さすが作家先生なのかなんなのか、お互いの心の声で会話が成立してしまいました。このあといろいろ相談事したり、高橋一生さんが夏目漱石斉藤由貴さんの書生になったりしたけど、会話は普通に声出していたのは何故ですかとか思っても言ってはいけない高橋一生さんは書きたいものがないんだって。それはあなたが満たされているのだと夏目漱石斉藤由貴さん。書きたいものがなければ書かなければいいのさ。そしていざ書き下ろしのためにマンションにこもる夏目漱石斉藤由貴さん。しかし仕上がった『女性タブン』連載分がいつもとなんか違う感じ、家族で流しそうめんをしたというエピソード(舞台『君となら』へのオマージュ?)なんですけど、これ、実際にあった出来事。つまり夏目漱石斉藤由貴さんは知るはずのない出来事なんですね、それに書き直しをお願いしたら、こんどは文章というよりポエムになってFAXされたのですと担当編集者の岡田義徳さん。もしかして戻ってる?矢名みどりの斉藤由貴さんに戻っているのか、それ行け家族たち。マンションへ向かう時間を利用しましてFAXされたポエムを一編紹介します。

ヘンな時間に
お腹が空いて
冷蔵庫を開ける私
6Pチーズを2P
食べたら落ち着いた
そして翌朝、反省

吾輩は主婦である』第二十九話「しずか」 2006年6月29日(木)

ついたついたぞマンションへ、書下ろしを書き上げるまで来てはいけないといわれたが、行かずにおられようか。書生の高橋一生さんの制止を振り切り、書斎へ入ると、夏目漱石斉藤由貴さんがつけヒゲのスーツ姿でなりきり夏目漱石川平慈英さんに借りた衣装で追い込み中。だが、言動が変なのね女性言葉と吾輩ことばが交ざりあう。ここがチャンス、いまこそ家族パワーを見せ付けるとき!マンションの中を思い出話とともに引きずり回すと、戻りそう。ちょっと疲れたので少し横になって、起きましたら戻りましたよ。つけヒゲをとるときの顔はまさしく矢名みどりの斉藤由貴さんだったですね、子供たちも思わず抱きついちゃいました。というわけで単行本の話は見送る形に、連載も落ち着くまでお休みします。印税が入って生活が楽になるはずでしたのに残念となりましたが、単行本の一冊目は儲けはほとんど出ないとのこと。初版の部数も三千部、高橋一生さんのは十万部で、「全然違うじゃないか待遇がー!!」お金の話で夏目漱石斉藤由貴さんに戻ってしまいました。しかも動作にブンブンとクンフー映画のような効果音が入りましてパワーアップ。「こうなったら貴様らが平伏するような傑作を書いてやろうじゃないか」と書生の高橋一生さんを連れてマンションに行っちゃいました。この内容で三十分なんだからコストパフォーマンス高いわよね。明日に続く。