『吾輩は主婦である』第三十九話「からだ」 2006年7月13日(木) 13:00〜13:30 TBS

奥さんは奏でる(かなでる)派?それとも奏でられる(かなでられる)派?というわけでラス前、前夜祭というか最終回イブというか、なんかここまで来ると、もうなるようになれだ。前回のラストにやってきた猫背椿さん一家のためにパンケーキが焼かれた矢名家。パンケーキパーティが繰り広げられました。まあみんなで食べましたってことです。でも遅いですから、夜もふけておりますのでここまで。明日の朝、帰って来ていなければ、警察に捜索願を出しますということでお開き。ひとりの寝室、及川光博さんがひときわ厚いその封書を開けますところで歌とCM。及川光博さんはとにかく求めます、欲望の塊となり、肉欲の権化となり、夫婦の証を求めるのを拒み続けたその記録がまずありました。胃潰瘍の診断を受けたとき、夏目漱石斉藤由貴さんは、矢名みどりの斉藤由貴さんに戻るため、金を稼ごうとしたドラマ後半の記録がありました。ここからが本題、川平慈英さんと能世あんなさんの仲を引き裂かんがためのミュージカル『つぼみの花が咲く時』創作秘話。メイキング・オブ『つぼみの花が咲く時』、詞を夏目漱石斉藤由貴さんがまず作りまして、そのあと曲を及川光博さんがつけます(ショルダーキーボード、略してショルキーで)、いわゆる詞先(しせん)ですね、業界用語っぽいので、今後知ったかぶりするときにさりげなく使ってください、ボロの出ない程度に。そう、二人のあいだには常に音楽があったのです。ここから及川光博さん、一度は失いかけた音楽への情熱が再燃、街の楽器店の窓にへばりついてグランドピアノ(200万円)欲しいな。あ、こういうときはこうすればいい→”はてなグランドピアノほしい!”ね。ああ、読んでいるうちに夜が明けてしまいました。と、やな書房のガラス戸を叩く音が、すわ帰ってきたんだ、しかしこれは宅配業者でありまして、なにが来たかというと、朝一でグランドピアノが運ばれてきましたよ、異常だ。これ夏目漱石斉藤由貴さんが、及川光博さんにプレゼントしてくれたんです、着払いで。お金は三四郎文学賞に応募しておいたので、その賞金200万円を使って払うようにとのこと、ここでタイミングよく三四郎文学賞落選の電話。これも朝一。異常だ。起きてきた猫背椿さんがグランドピアノで八神純子さんの代表曲『パープルタウン』をひとふし。ここで封書は終わってしまいまして、勤務先の郵便局に赴くと、夏目漱石斉藤由貴さんに辞表を出されてしまって失職!フラフラと表に出ると、局長の不破万作さんから預かっていた封書を受け取る「純喫茶ジャンバルジャンへ行け」。夏目漱石斉藤由貴さんが『モンナシーヌ』のカセットテープを借りて行ったんだって、及川光博さんを売り込むために。お客で尾美としのりさん、やっぱなんだかんだ、重要なところを持っていくぜ。けしからん商売から足を洗い、もういちどミュージカル関係の職につきましたってさ。そこで自分を売り込む及川光博さんですが、「才能無いよ」と一蹴されるのでした「ガーン」。及川光博さんが夏目漱石斉藤由貴さんの、小説家としての才能を認めてあげたから、音楽の才能を認めて、それに向かって最大限の力が発揮できるように、仕事を奪い、グランドピアノを着払いで送りつけたのです。それが明治のやり方ですかっ!そして、職探しの準備をしていると、斉藤由貴さんが小汚い格好で帰ってきます。傍らには本田博太郎さんがわけあり顔(ニヤリの手前顔)で立っているのです。夏目漱石斉藤由貴さんか、矢名みどりの斉藤由貴さんか、「どっち?」と及川光博さんが問いかけたところで、本日はここまで。明日はいよいよ最終回。続く感じで終わるのか、終わりの感じで終わるのか。夏が……終わるね。