FUJI ROCK FESTIVAL'06 二日目
二日目の TIME TABLE を並べて読んでみよう。 → http://www.fujirockfestival.com/06/artist/timetable/tt29.html
● 10:40 WOLFMOTHER @ GREEN STAGE
二日目の朝は曇り、早くには雨が降ったみたいですけど、思ったより明るい空。しかし今日は降るぞと覚悟の長靴に足を通して出発。 GREEN STAGE ではスマッシュスタッフが今日の天候、三日間で最高の集客になることなどなどを注意していた。自分のことは自分でやる、そうそうそういうこと。そして出てきたぜ WOLFMOTHER わーお！スリーピースだ、三人組だ。わかりやすいヘアスタイル( Vo. G )、爆発してます、もじゃ爆発。もう一発目から GREEN STAGE が揺れる揺れる。カン高い声が苗場の山のこだまするわけです。いいねいいね。演奏しながらドラムの前にボーカルとベースの人が向かい合って固まる姿、あたしはこれが好きでねえ。あとベースの人はシンセサイザーを弾いたりして忙しそうでしたね、ヒュイーンヒュイーンみたいな音でした、そしてやや長し。爆発さんは、マイクスタンドからピーンとマイクを高ーくはじいてキャッチしたり、なんかいちいち大きなステージに合うよ、MC では「 Mt.FUJI ! Mt.FUJI !」って言ってたね、ここは富士山じゃないけど説明が面倒くさいからこれでいいや。それで「 Mt.FUJI 」のフレーズでジャムセッションしだしたのだから益々最高ね。もう二日目だから朝からロックンロールモードだぜ。でも腹減ったから朝飯食いに移動だ！ WOLFMOTHER をBGM に朝飯だよいいだろこれ。
● 11:40 朝なのでご飯を食べますよ @ OASIS
朝ごはんは OASIS にて物色。おや、ポカリのブースは女子の上が昨日と違ってティシャツをすそで縛ってる。ふーん。昨日から目をつけていた台湾のるうろうはん（500円）をいただきます。ひげちょうるうろうはんがけっこう好きなので、楽しみだわい。なんか始まってるね、そそくさと RED MARQUEE へ行ってみよう。
● 11:50 FIELDS @ RED MARQUEE
U.K からの期待のニューカマーだぜ。だんですか？そうなんですか。それよりもるうろうはんですよ、これがイメージしていたのと味が違いまして、つまり失敗したのでどうしたものか。ステージではキーボードの女子が歌ってますけど、それでころではない、ご飯がこれでは台無しなのです。あなたは苗場まで何をしに来たのか？まあたしかにそうですが、食事も大事だと思うのです。いかんいかん早めのリカバリーだ。 FIELDS のみなさん、また来てください、そのときは必ずきちんと観ますので。もどるぜ OASIS へ。
● 11:55 リカバリーご飯を食べますよ @ OASIS
どういうことかというと美味しいものを食べるって事よ。探せ探せ、これを補って余りある美味いものを。タイラーメン？いいけど、いまは軽すぎる、ガッツリ行きたい。クイーンシーバのプレート関係？それもいいね、でも食べたこと無いもの行くのも良いかな、話には聞いていたけど、いままで行ったことのなかったもを、苗場食堂？これも軽かろう、ビッグママ？うん、これ行ってみよう。牛カルビ丼（1000円）って1000円！注文を受けてから肉を焼き始めますので少し待ちます。ビッグママのママさんは朝霧のおばちゃんとかなり遺伝子構造が近い感じ。ではいただきます、パクリ。むふむふウマイ！カルビを噛みしめるごとに肉汁が口中を突き抜ける！うまみが体を走り抜ける！これは間違いなく三日間のベストご飯でした。たしかに1000円ですけど、この牛カルビ丼に関しては、安いとすら言えるのではないか？ちとオーバーか。このメニューも三日目には売り切れていました。納得。元気が出たところで、次行ってみよう。
● 12:30 cutman-booche @ FIELD OF HEAVEN
いかにも FIELD OF HEAVEN な関西方面スリーピースバンド。 R&B とかソウルとかそんな印象。なんだか天気が良くなってきた。そんなときは昼間っからビールだで。東京エール（500円）ぷはー。一口目は美味い。でもビールあんまし好きくない（←ええー！）から半分くらいで捨てた、飽きるんだよビール。なんか MC でボーカルの人が泣いてました。このステージに立てて嬉しいとかそういうこと言って。はじめは芝居こいているのかと思ったのですが、どうやらマジですぜ。昼間から少し引きました。他のメンバーは苦笑いでなだめていたので、いつものことなのかしら？感動屋さんなのでしょう。さらに奥へ進む。
● 13:00 MARINES BIG BAND @ ORANGE COAT
風が出てきました。雲も流れて日も出てきましたよ。さて MARINES BIG BAND ってのは、ビッグバンドっぽいからさ、つまり昨日の A HUNDRED BIRDS ORCHESTRA がかなり良かったもんで、やっぱし大人数でやるのは押さえておきたくなったわけです。 ORANGE COAT の本日一発目なので、すでにステージのセッティングは終わっており、なんか牛乳パックの上を切ったようなタテ長の青い箱がズラリと並んでいました。ビッグバンドっぽいよいいよいいよ。なぜか会場に流れている BGM が BecK だったので、そういう実験的な前衛的なものやるんかしら？『 Where It's At 』がながれるなかメンバーが登場、おそろいのティシャツでスタンバイ…… OK ？あれ、どうやらトラブル発生で、ウッドベースの音が出ないみたいですね。運営スタッフがいろいろ試しますが、どうにもうまくいかんね、まあ折りたたみ椅子でのんびり待ちますか。♪ボンボンボン、お！鳴り出しましたのは20分ほどあとのことでした、ワーとなりまして、いよいよ始まります。が、その前に見慣れた帽子の彼氏、カウボーイハットの彼氏、スマッシュ代表の日高正博さんが出てきましたよ。「今のところ晴れてよかったね」フフフ、テキストではこのイントネーションが伝わりませんけど、熊本のテイストが色濃い語り口がいいんですよね。 MARINES BIG BAND とは個人的な知り合いらしい、そして「千葉から、 MARINES BIG BAND ！」はじまりました。んー、これが本当にスタンダードナンバーを演奏するビッグバンドなんですよ、もうそのまんま。スウィングガールズならぬスウィングおじさん中心ズ。途中女性ボーカルで二曲あり。でも楽しいので最後まで聴いてしまいました。 ORANGE COAT っていう一番奥のステージの二日目朝一ってことや、開始前のトラブルやらも全部 OK になっちゃう、このウェルカムな空気が、言ってみれば”フェスティバル”なんですよ。まあ舞台裏にこのフジロックを主催するスマッシュの代表、つまり最高責任者である日高正博さんが控えているところで機材トラブルを起こしちゃったんだから、スタッフは朝からヒンヤリしたことでしょう。まあドンマイだ、逆にお客さんはまとまって良かったってことで。一番へヴィな日が始まったばかりなんだからさ。『スウィングしなけりゃ意味が無い』でおしまい。山の向こうから黒い雲が近づいてきた、うわやはり雨は避けられそうも無い。
● 14:10 ROCK'N'ROLL GYPSIES @ FIELD OF HEAVEN
おとなりでは ROCK'N'ROLL GYPSIES だぜ。花田裕之さんの格好いいギターを聴きながら、アルコールを補充する、カシスオレンジ（500円）。もちろんおっぱいの大きい店員さんのいる店でだぜ。ダラダラと歩きながら酒を飲み、移動。このあたりは時間に余裕ありましたので、成り行きまかせ。
● 14:30 VALENCIA @ WHITE STAGE
通りかかった WHITE STAGE では VALENCIA が演奏中。タイミングだと思いますけど、ちょっと上っ滑りしているような感じ。演奏者のほうが盛り上がってお客さんが置いてきぼり食らってたかしら。ボーカルの彼氏が、ちょっとポッチャリ系だったからなのか、一定の方角から黄色い声援が聞こえてきました。よくよく検証してみますと声援は遠く、東京新宿は二丁目方面からでしたね。 VALENCIA のみなさんは今後そっちからブレイクしていくに違いありません、頑張ってください。いや、エモーショナルでよかったですよ。
● 14:43 雨が降ってきたよ @ その他
WHITE STAGE から GREEN STAGE に抜けるボードウォーク、最後にきつい登りがありまして、抜けたあたりでドサーと雨が降ってきました。これは本降りだわ、みなさん手馴れたもんで雨具を取り出します。私もカッパを着まして準備完了。 GREEN STAGE はブレイクタイムか、通過します。
● 15:00 またも鹿野淳さん @ OASIS
スペースシャワーブースでは鹿野淳さん司会の番組収録が始まりまして、降り出した雨に「年に一度の特別な時間だから、雨なんて関係なく楽しもう」という言葉。そうだそうだ、雨だって楽しもうぜ、雨宿りをかねて(←オイオイ) RED MARQUEE に行くぜ、唯一の屋根つきステージ。いや、だって本当にここ目指してきたんだからいいんだもん。
● 15:40 THE LIKE @ RED MARQUEE
この日は GREEN STAGE に RED HOT CHILI PEPPERS がやってくるので一日券が早々と売り切れ、これからどんどんお客さんがやって来るだろうということで、早め早めの行動を心がけましたけど、40分前に着くのは早すぎたかね。しかし屋根に打ち付ける雨音が尋常ではなく、雨を避けお客さんがけっこう入ってきましたよ。これは THE LIKE にとってはいいことです、見せてやるがいい。音あわせにも本人が出てきたりして、和やかムードの中、時間となりまして、女子スリーピースバンド THE LIKE の登場です。うおおおお、若い、まだ二十歳やそこらみたいですけども、遠慮のない若さが目に染み入ります。ボーカル･ギターの女子は、金髪、ノースリーブにミニスカートですから、どうしたらいいのか。こんな女子がエレキギターをかき鳴らし歌うなんて、これ以上何を望むというのか。紛れもなくロックンロールであります。さらにベースの女子はホットパンツはいて、サスペンダーしてますけど、これが途中で外れちゃったんだからさ、見た？あんた見た？で、サスペンダー外れたけど、ホットパンツはびくともしませんでしたから、どれだけホットなパンツなんだ。そして素晴らしいおっぱいの形でしたね、クラクラしました。ごちそうさまでした。肝心の演奏もエモーショナル（←便利な言葉だわ）で『ドニー・ダーコ』で流れていそうなギャンギャンした音で、 RED MARQUEE にはドンピシャだったと思います。なごり惜しいですが、なにせ早め早めの行動なので次に行きます。また来てね、衣装は同じでいいぜ！
● 16:05 『ビキニ』世代直撃 @ OASIS
雨の中 BAGEL & BAGEL でベイクドサーモン（350円）を素早く買いますと、紙のお皿を上にもう一枚くれまして、雨をガードでありがとう。おや？あの女性どこかで見たことある……！わわわ Y 田 S 美さんだ、『ビキニ』世代を直撃だよ、クラクラしてきました。いろんな人来てんのね。ベーグルをパクつきながら移動しますよ。
● 16:30 KEN YOKOYAMA @ GREEN STAGE
PIZZA OF DEATH の CREW T シャツが格好いいよ（とろけ文字フォント）。横山健さん率いる Ken Band が登場してモッシュピットがモッシュモッシュして来ましたよ。横山健さんはいい笑顔のナイスガイ、いや子供だーね、ガキんちょな感じが最高に格好いいですよ。いたずらっぽい笑顔でつばをペッと吐くわけ。雨は降り止まず、「どれだけグチャグチャになるか楽しみだね」とか言ってますよ。喋りがけっこう長い、というか止まらない人みたいで「これからはエモになるよ、スクリーモってやつ？」「ウソ！パンクロックだ！！」ワーと速い曲をジャンジャカやりましてモッシュピットからは雨の中モワーッと熱気の蒸気が立ち昇るわけですよ、いい眺めですね。ベースの方（横山健さん以外は全て外国人）が彫り物だらけながら、ほのぼのキャラで、ちょっと日本語も出来て楽しかったです。前回は Hi-STANDARD での参加、つまりフジロックが初めて苗場にやってきた1999年以来ってことですね。「Hi-STANDARD の時は、 GREEN STAGE でやったときビビってた」とかね、今はこのやりかた( Ken Band )ってことみたいですね、でもやっぱり Hi-STANDARD をまた観たいなあ。再結成をかすかに願いつつ、奥へ奥へ。止まない雨はないじゃないと言い聞かせつつ進め。
● 17:13 木村充揮with三宅伸治とFRF ALL STARS @ ORANGE COAT
雨ザンザンの ORANGE COAT 、飲食店とトイレが近いねー。響いています木村充揮さんのしゃがれ声。曲のカウントをお客さんに取らせてます。「２回手拍子、パン、パン」てな具合、「４回」になって次が「７回」。「奇数は珍しい」と三宅伸治さんに平熱のツッコミをされていたのは、ネタなのかなんなのか、デザインされたものなのかなんなのか。最後は「１６回」をみんなでやりましたよ。いやあ実は次、すぐなもんで、この辺で失礼します。
● 17:30 TRISTAN PRETTYMAN @ FIELD OF HEAVEN
そう、 THE LIKE からこの TRISTAN PRETTYMAN さんの流れですよ、フジロックって結局こういうところに落ち着くじゃないですか。女子ね。女子こそ最高であり最強。雨は小降りにはなってきたか。 TRISTAN PRETTYMAN さん登場ですが、なにその格好。髪は無造作にうしろでひとつにまとめ、黒のポロシャツにデニムのミニスカート、生足にサンダル（かな？）って、てめえはコンビニ帰りか！……いや、コンビニ行く途中かな？まあとにかく簡単な格好をして来やがりまして、よっこらせとアコースティックギターを肩にかけるその姿、最高なんです、ありがとう。ほかはドラムとベース、こっちは男子だからどうでもいい。いや、ドラムが曲によってはパーカッションやってて忙しそうで良かったです、男子はそうやって女子のために働いて、働いて死んでゆくのです。ステージ上にはこの三人。左に TRISTAN PRETTYMAN さん、右にベース、中央の奥にドラムという配置。私ははじめベース側にいたんですけど、そのう、あまりにも TRISTAN PRETTYMAN さんの太ももが、輝いており（シャウエッセンみたい）、生足からお尻にかけての奇跡的なラインが、ギターの影からチラチラ見えていたので緊急対応にて場所を移動しました。グッと左に TRISTAN PRETTYMAN さんが一等美しく見られるであろうポイントで以降鑑賞。こういうことが出来るのが、オールスタンディングの最もイカス瞬間ですよね。サーファーガールだけあって適度に焼けた肌が、年取ったらシミだらけになるんだろうけど、それが逆に今を生きてるって感じでまぶしいですよ。途中カメラを取り出して客席を撮ります「雨具が色とりどりで、虹みたいだわ」とか言ってました。最後は聞いたことある曲、ノリノリにて決め所、雨にて滑ってしまいまして思わず「 Slipper Sucker ! 」と毒づいていましたよ、カワイイ！そしてナマイキそう！結局最高！これにて二日目終了。いやいや、まだ夜は始まったばかり、ちょいと腹ごなしに行こうじゃないか。
● 19:00 湯川潮音 @ GYPSY AVALON
まずは腹ごしらえなり、雨は降り止まず、日は暮れてゆく。GYPSY AVALON のサワディーにておなじみタイラーメン（500円）。やはり、フジロックに来たのならば一回は食べておかないといけません。あっというまに茹で上がる米の麺、スープとあげワンタンをちょいとのせて出来上がり。冷えてきたので辛いのを目いっぱい入れましていただきます。ステージから傾斜がついて見やすいですよ、適当なところに椅子を置いてタイラーメンをズルズル、体が温まっていきます。この時間が二日目で最も消耗している時間でした。湯川潮音さん、寝違えたとかで首が回らないそうです。その歌声、もひとつ届いてこず、こちらのコンディションも悪かったかも。次回は昼下がりの ORANGE COAT なんていかがでしょう？さあ移動します、 GREEN STAGE はどれだけお客さんが来てるかな？
● 19:40 電気グルーヴ @ GREEN STAGE
雨あがりましたね。 GREEN STAGE には19:25くらいに到着、 WHITE STAGE がわの傾斜がつく少し手前のあたりまでは余裕でいけました。とりあえずここで開始を待つことにします。雨は上がったけれど、やはり日も暮れて冷えてきたのでフードだけ外して雨具はつけたまま。ステージにはやぐらが組まれており、鉄骨二階建てで、さらにその上もあるのかな？中央にスクリーン、二階部分に DJ 卓。全部観ようかどうしようか、これからの行動を練っているうちに時間となりまして、電気グルーヴ登場。石野卓球さんはもとより、ピエール瀧さんも普通の格好なんですね、へえー。『 N.O 』からスタートで大合唱。石野卓球さんもボーカルをとる曲はステージまで降りてきてくれます。なんだかんだで一時間近くたち、さあそろそろ移動するべかというときに聞こえてきたのが「ふ・じ・さーん」です。見事な富士山の着ぐるみに身を包んだピエール瀧さん、火口からは勢い良く煙が噴出しております。期せずして GREEN STAGE 朝一番の WOLFMOTHER のみなさんが望んだとおりに、Mt.FUJI がここに出現したのでありました。ラストは五島良子さんのボーカルが印象的な『虹』。ゲストで出てくるのかと思いましたけど、そうじゃないんですね、録音素材でございました、ちょっと拍子抜け。
● 21:00 THE STRING CHEESE INCIDENT @ FIELD OF HEAVEN
やってるやってる。 JAM バンドの THE STRING CHEESE INCIDENT が演奏中。タイムテーブルによると、19:30〜23:00 だってさ、あと二時間ある、ゆっくり楽しもうということでアルコール補充。いも焼酎（500円）をクイクイ行きながらとりあえず後ろのほうで眺めていると、曲が終わり通訳のスタッフが出てきました「これから休憩を挟んで 2nd Set です」って！なんて！いまなんて言った？いきなり出鼻をくじかれました。考えろ考えろ、ここにとどまり 2nd Set を待つか、それとも……パタリとタイムテーブルを開くと、 GREEN STAGE での RED HOT CHILI PEPPERS は21:30からだ、行けるね、走ればオープニング見れるぞ！それー走れ、どんだけ GREEN STAGE お客が入っているかしら。走ります、けどなんだか体が熱い、いも焼酎が効いてますねこりゃ。体が火の玉のように熱くなり、防寒のために着ていた雨具を脱ぎました。アルコールが回りまくってます、こんな貧乏劇団員時代のエピソードみたいなのいらないっつーの！いらんスケベ心を出したばっかりに、えらいこっちゃ。果たして GREEN STAGE に無事たどりつけるのか（つけました）。
● 21:30 RED HOT CHILI PEPPERS @ GREEN STAGE
さすがヘッドライナーの中のヘッドライナー、2006年のフジロックはここに向かっていたわけですからね、最大の動員となりましたでしょ？とにかく WHITE STAGE 側から GREEN STAGE にたどりついたけど、もう向こうにゃ行けないよ、ここで観るしかない。21:36予定時刻をやや過ぎてギターのジョン・フルシアンテさん、ベースのフリーさんがそれぞれ楽器を持ってグイングイン出てきましたよ！もうグイングイン。気がつけばドラムのチャド・スミスさんも叩いてます。腰に来ますなあ、ファンクなジャムにて体が温まったところでアンソニーさん登場で、私は『 BY THE WAY 』を聴きたいと念を送りました。んー、残念ながら後半に演奏したようです。あたまのジャムセッションが観れただけでも、予定外のもうけもんだで。では GREEN STAGE のみなさんあとはよろしく！ THE STRING CHEESE INCIDENT の2nd Set を観に戻るぜ FIELD OF HEAVEN 。
● 22:15 THE STRING CHEESE INCIDENT @ FIELD OF HEAVEN
フジロックが苗場に移って来た1999年、当時一番奥にあった FIELD OF HEAVEN は米国の JAM バンド Phish （フィッシュ）のために作られたそうです、だってこの年 Phish は三夜連続でこのステージでトリを務めているんだもん。私も初日と二日目は、 Phish なんて知らずにフラッと立ち寄ってはみたものの、なんだか知らない曲だしカントリーか、へー。てなもんで、チラ見してすぐに他所へ行ったんですけど、最終日フラフラ歩いていると、この PHISH が楽しかったって声が、あちこちから聞こえてきました。そんで口コミに誘われて観てみたならば、とんでもなく楽しくて、なんだか会場が甘い煙に包まれていて、それは合法的だったのかなんなのか。あとから調べるとグレイトフル・デッドから綿々と続くヒッピーカルチャーの後継者って位置づけで、米国ではスタジアム規模のバンドだったのね。熱狂的ファン Phish Heads （フィッシュ・ヘッズ”魚の頭”）ってのもいて、たぶんあの時ニコニコで踊り狂っていたのが彼らだろう。その後活動休止ののち、解散。そんでさらにそのあとに続くのが THE STRING CHEESE INCIDENT みたいよ。 JAM バンドってのは、即興演奏がかなり入るので、生で観なくちゃだわ。CDなどの音源とは違って当たり前なので、ファンのために”テーパーズエリア”なる録音可能スペースを開放、録音した音源をファン同志自由に交換していいっていうんだから面白い。ライブの録音っていうと海賊盤って連想しますけど、これはちょっと違って、もっと濃い楽しみ方だと思います、どの楽器を使ったとか、どんなフレーズを入れたとかね。濃ゆい濃ゆい世界。だからこのテーパーズエリアには、「すわ巨大昆虫の触角かっ！」と言わんばかりのマイクたちがニョキニョキ頭を出しているのでした。そんで JAM バンドのなにが楽しいかっていうと知っている曲が一個もないのが最強に楽しい、もう、そこに鳴った音に反応して乗せられて乗せるみたいな関係。この夜も踊ったなあ、特にカントリー調になると猿のように踊っておりました。2nd Set を一時間以上観れたので大満足。19時から観れた人はさぞや幸せな夜を過ごされたことでしょう。私も含めてアンコールの求め方がハンパじゃなかったぜ、鉄板もいいとこ、最高！
● 23:34 SCISSOR SISTERS @ WHITE STAGE
GYPSY AVALON から降りてくると聴こえてきたよディスコ！そしてこのお客さんの数はなんだ！なんだっていうか、 GREEN STAGE の RED HOT CHILI PEPPERS が終わったからその流れかな。パンパンに膨れ上がり、ここが通れないともうどうにもならないので観ていくことにします、んが、これは楽しいというか卑猥だわ。歌いながら性行為を模した動きをしているんだから、私が PTA だったら断固抗議です、でも PTA と違うのでゲラゲラ笑っておりました。これを書いている2006年10月中旬では、けっこう認知度も上がっているのですが、フジの時点では、それほどでもなかったですよね。でもこのパフォーマンスでけっこう行ったんじゃないでしょうか？私が観たのは最後の一曲で、たぶん『ときめきダンシン( I DON’T FEEL LIKE DANCIN’ )』だったかな？ RED HOT CHILI PEPPERS 終わりのお客さんを狙っての構成だったとしたらドンピシャです。ついでに THE STRING CHEESE INCIDENT 終わりの私にもドンピシャ。ピチピチ衣装のボーカルの彼氏、声量もあっていいですね。
● 24:00 『 Touch the Sound 』 @ ところ天国
昼間は川っぺたの岩ゴツゴツスペースのところ天国、日が暮れると川っぺたの岩ゴツゴツスペース＋スクリーンとなります。ここで24時から映画『 Touch the Sound 』を上映です。観たかったんだよな。聴覚障害のパーカッションする女性のドキュメンタリー。観始めましたけど、やっぱり夜もここまで深いと冷えますね、川っぺただし。そして団体ツアーよろしくやってくる”尿意”に負けた。残念ながら本日はここまで、明日は最終日、いい天気みたいだぜ、楽しもう。
