FUJI ROCK FESTIVAL'06 三日目

三日目の TIME TABLE を並べて読んでみよう。 → http://www.fujirockfestival.com/06/artist/timetable/tt30.html

13:15  MUMM-RA  @  RED MARQUEE

いよいよ最終日、朝起きたら天気の良いこと良いこと。おとといきのうの分をまとめて持って来たかのようなお天気ですので、嬉しい反面、調子に乗ると参っちゃうので、ほどほどに。 最終日一発目は MUMM-RA と書いてマムラと読むのかな、イギリスからようこそのエモーショナルな感じのグイングインなギター二人とかそんなん。ライブも後半でしたので、いまひとつ掴めず。

13:30  やはりあのビキニ娘は  @  OASIS

RED MARQUEE 出たとこにドラゴンドラへの入り口があるのですが、みなさん並んでますね、さすがわかってらっしゃる。OASISポカリスエットブースでは、金曜に続いてビキニ姿、そしてやはりあの娘さんは『恋のから騒ぎ』に出演されてる方ですね。みなさん気付かれたようで写真撮られまくり、どーぞチヤホヤされてください。BAGLE & BAGLE ではクリーム系の二品(ベイクドサーモン、ブルーベリークリーム)が売り切れ、惜しいね。

13:45 KT TUNSTALL  @  GREEN STAGE

ギター一本、サンプラー背負って一人旅。……ではなくバンド形式で登場の KT TUNSTALL (ケイティ・タンストール)さん。 PV や写真を見るよりもマッチョでした。やっぱり骨太な歌は見た目も骨太。男顔というか、トレント・レズナーさん、オーウェン・ウィルソンさん、デニス・ホッパーさんとかああいった系統の顔立ちでしたね。”鼻”がメインにデザインされている感じ。白地に青い花柄のワンピース、二の腕がたくましい。足元はブーツでバッチリ。場数を踏んでいるんでしょう、フジロック最大の GREEN STAGE でも物怖じせずのびのび。デビューアルバム『 Eye to the Telescope 』から九曲を演奏。四曲目の『 Miniature Disasters 』でギターを叩き、その音をサンプラーでループさせていました(出たー!)。足でスイッチを入れて演奏しながらサンプラーを操作するのがいいですね、格好いい。アルバムからライブ用にアレンジを変えた曲もあったりして、見事なライブ仕様。八曲目は『 Stoppin' the Love 』九曲目のラストはもちろん『 Suddenly I See 』。このラスト二曲の流れは最高で、今後持ち曲が増えると中々聴けそうにないので嬉しく心にしまっておこう。大きなえくぼで、ケンカの強そうな KT TUNSTALL さんでした。次回は小さなステージでギター一本ってのも観てみたいですね。

14:47 rinocerose  @  WHITE STAGE

なんだなんだ、大混雑で WHITE STAGE に入れないぞう。 rinocerose (ライノセラス)が演奏中、この当時アップルコンピュータiPod の CM に起用されていたので注目度は高かったのですが、ここまでとは。その CM 曲を聴くこともなく、なんとなーくステージを眺めつつ、ボードウォークに入ります。もうちょい奥へ。

15:02  Likkle Mai  @  FIELD OF HEAVEN

ヘブンっぽいねー。 DRY&HEAVY だった人ですね、レゲエのリズムでゆらゆら。次の出演者フィッシュマンズ待ちなのか、かなりの観客。わたくしめはさらに奥へ、奥まった場所へ移動。おっとその前にヘブンに来るたびお世話になってるパン屋さんの Levain (ルヴァンて読むのかな?)で黒ゴマチーズパン(400円)を購入しますよ。こういう塊にかじりつくのも野外ならではでしょ。腹持ちも良いです。

15:24 小野リサ @  ORANGE COAT

そう、昨日のこの時間て土砂降りでしたよね。それ考えるとちょっと曇りですけど過ごしやすい。おとなりの FIELD OF HEAVEN の演奏が終わったタイミングで小野リサさん登場。 ORANGE COAT なだけにオレンジのワンピースですよ、そういう風に合わせてきたのか知りませんけど、ピアノ、ベース、パーカッションに小野リサさんのギターという構成。おんもでボサノヴァですよ、真夏の新潟の山ん中でねー。贅沢を噛みしめつつ、ずーっと後ろの一段上がったところで折りたたみ椅子に腰掛けて堪能。引いた位置だからステージの向こうも視界に入るんですけど、左右にロープーウェイが行き来してるんですね、音も無くすれちがうロープーウェイ。「イパネマの娘」を聴きながら、自分でもどうしたのかと思うくらい肉眼ですれちがうロープーウェイにズームインして行って、よくわかりませんが胸が熱くなってなんだか泣きそうになってしまいましたよ。鳴ったそばから消えてしまう音楽を、ここで受け止めている幸せを感じてしまいました。でもこれをヘリコプターの爆音が破ってくれたので苦笑い。ヘリコプター、試みとしては面白かったですよ、完璧で快適な空間なんてのは、外でやってるんだし無いよな。

16:20 フィッシュマンズ @  FIELD OF HEAVEN

タイムテーブルを見返すと、他のステージの谷間なんですよね、おそらく狙ってそうなったんだと思いますけど。まあとにかく小野リサさんを見終えてこの FIELD OF HEAVEN に足を踏み入れる、いや入れられたもんじゃなかったですね、激混み。観るのはあきらめて向こう側に行こうと思っても、さっきまでいた ORANGE COAT が一番奥のステージだから、人の流れは向こうからこっちが圧倒的に多くて、なかなか移動できない。だからおっぱいちゃんのお店でカシスグレープフルーツ(500円)を購入して、チビチビ飲みながらチビチビ進む。そしたら演奏が始まっちゃってますます動けなくなっちゃったけど、 UA さんが出てきた頃にやっとこ抜けた。うーむフィッシュマンズに思いいれがある人たちがこんなにいるとはね。まあゲストボーカルが豪華だってのもあったろうけど、チラ見をしようとするんじゃなかったぜ。

17:20 JASON MRAZ  @  GREEN STAGE

夕方にまったりと、ゆったりした空間で演奏してましたね。お客さんもいい感じ。あたしはお腹空いたんだ。

17:30 クイーン・シーバのクインズプレート @  OASIS

ビッグママの牛カルビ丼をもう一度食べようと思ったら、売り切れてましたよ。うんまあいいや、美味かったもんね来年食べるもんね。もち豚は相変わらずの行列だし、そうなると定番のクイーン・シーバに行きますよ。スパイシー牛丼が今年はメニューに無かったから、これまた定番のクイーンズプレート(800円)高いが美味い。サフランライスに煮込んだ骨付き鶏、野菜の煮付けにゆで卵。ごちそうさまでした。さあ THE RACONTEURS に行くぜ。

18:34 THE RACONTEURS  @  GREEN STAGE

苗場に夕焼けは無いのです。気がついたら夜になっている感あり、夕焼けを見たいものだと思いつつ THE RACONTEURS が西部劇風の BGM に乗って登場。このバンドは THE WHITE STRIPS のジャック・ホワイトさんの別プロジェクトなんですけども、ボーカルを取ったり取らなかったりなので、非常にのびのび。 THE WHITE STRIPS みたいなヒリヒリしたのもいいですけど、楽しげでいいですね。ベースの方が真ん中分けの黒長髪にでかぶちメガネという漫画みたいなキャラだったのが印象的でした。

19:03 BUFFALO DAUGHTER @  WHITE STAGE

THE RACONTEURS はそこそこにやって来ました WHITE STAGE 。時間的にはもう始まっているはずなのですが、どうやらなにかトラブルがあったようで、ムーグ山本さんが必死こいている姿が見える。やがてスタート、ベースの方が刻むビートが職人芸で、聴いていて体が炭酸のように蒸発してゆく感覚。 CD で買っては聴かないだろうなあと思いつつ、一時間ほど心地よく体を揺らす。ひたすら演奏をしてステージを去る潔さや良し。こういうの聴けるからいいんだなあ。

20:06 iLL  @ その他(木馬亭)

ボードウォークをギシギシ歩く、木馬亭の小さなステージは蚊帳みたいなシートがかかっており、キーボードとバイオリンだったか、弦楽器を演奏していた。非常にダウナーなチルアウト系とでも言いますか、観客はみんな座り込んで、どんより。そのうちの何名かはキノコでも生えているのではないか。あとで調べたら元スーパーカーの方が始めたプロジェクトのようですね。不思議な物を見せていただきました、さあ次へ進め。

20:08 小腹を満たすよ @  FIELD OF HEAVEN

奥のほうで飯を食うなら FIELD OF HEAVEN ですよね。というわけで大豆ミンチのタコライス(600円)美味し。

20:38 TOBY FOYEH AND ORCHESTRA AFRICA  @  ORANGE COAT

時間的にライブ終盤のご様子。観客はグイングインに乗っており、ステージではアフリカ系のお姉さんたちがお尻を猛烈に振っていた。この腰の高さよ。この腰の高さよ。観客の中で、このステージを第一の目当てで来た人ってのは少ないと思うんですけども、鳴らせば乗せるんですね、音楽は強いよ。観客ともども眺めつつ、カルカデ(200円)なるハイビスカスのお茶を飲む。次に観るステージが今年のラストになるかな。

21:00 UMPHREY'S McGEE  @  FIELD OF HEAVEN

ギター二人にベース、ドラム、パーカッション、キーボードの編成。ジャム(即興演奏)をするハードロックバンドとカテゴライズするのかしら、とにかく個人の技量が高くて、ギターソロに酔っていていい頃合いになると外される感じ。そのあたりがちょっと肌があわない感じがしましたけども、チーズやフィッシュを求めてもいけないので、これはこれで楽しめました。ギターの二人が主にボーカルを取っているのですが、しょっぱなに歌いだしたのが地味なギターの方だったので意表をつかれたけど、これもまた楽し。「ほかもたくさんやっている中で、僕らを選んでくれてありがとう」的な MC にみんなでニコニコしながら最後の夜は終わろうとしています。

23:10 MOGWAI  @  WHITE STAGE

やっとるねグイングインノイジーな。素通り。この素通りもフェスの魅力の一つなの。

23:22 HAPPY MONDAYS  @  GREEN STAGE

クロージングバンドが演奏中。ここも横目に行くのです。閉じます。

23:45 まだ食べる、これでおしまい。 @  OASIS

大阪からやって来た「空々」でお好み焼き(500円)をもしゃもしゃ。BAGLE & BAGLE はベーグルを投売り(100円)。まあプレーンベーグルですからね、明日の朝食べよう。というわけで私の2006年フジロックはおしまいです。とか言いつつこれを書いているのは2007年の7月も下旬、まもなく今年のフジロックが始まってしまうのです、まあ書き上げられて良かった。ほんでは何かのご縁でこの拙ブログをご覧になったみなさんありがとうございました。2007年も苗場でおいしいビールを飲みましょう。そしてまだフジロック未体験のみなさんは一度行っとけ。2007年はラインナップ的に地味なので、比較的ストレスなくステージの行き来が出来ると思うので、ぜひ。

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