お前が観ろ!(俺は観たから)『グエムル 漢江(ハンガン)の怪物』

本来ならば『グレムリン3』となるはずだった脚本が、ハリウッドからはるかはるかの韓国で『グエムル』と名を変え、見事に花咲いた、快作にして傑作にしてヌルヌル。冒頭は『グレムリン』よろしくソウルにあるチャイナタウン、路地裏のさらに裏の裏、雑貨店とも薬品店ともつかぬ、煙たい一軒の店に足を踏み入れるソン・ガンホさん。クリスマスのプレゼントを娘のコ・アソンさんに買いに来たのだ。物色していると、怪しげな主人がかたわらに置いている金魚鉢に目が止まる。尾びれに特徴のある魚が一匹、のんびりと泳いでいる。聞くとナマズの一種だが飼育が難しく、売り物ではないとのこと。しかし気に入ってしまったソン・ガンホさん、押したり引いたり泣いたりドロップキックしたりで、結局売ってもらえることに。飼育に関する注意は細かくあったが、「とにかくカプサイシン(唐辛子の辛み成分)を与えてはいけない」念を押されて帰宅すると、コ・アソンさんは叔母のペ・ドゥナさん、叔父のパク・ヘイルさんと共に『ランボー 怒りの脱出』をノリノリで鑑賞中。ペ・ドゥナさんにいたっては、「あたしアーチェリーやることにした!」と興奮しきり。祖父のピョン・ヒボンさんはそれを横目に今日も家族の”絵日記”ならぬ”屁日記”をつけるのだった……(以上すべて嘘)。まあ公開まで間があるからね、始まったらここに文章を追加しますから、それまでは勘弁よ。チョットでも面白そうだと思ったあなたは、情報をシャットアウト(↑の内容も忘れて)して、ご覧になってください。本日発売の『ぴあ』2006年8月31日号(小西真奈美さん表紙)にて、ポン・ジュノ監督と、漫画家の浦沢直樹さんの対談が載ってます。映画の内容にちょろっと触れていますが、なかなか面白いですよ、こんな調子。

浦沢直樹「共通点は悪」。韓国“怪物”監督と意気投合!
http://www.pia.co.jp/news/hot/20060824_guemuru_talk.html

映画『グエムル 漢江(ハンガン)の怪物』は、2006年9月2日(土)より公開。