『嫌われ松子の一生』第7話「消せない過去」 2006年11月23日(木) TBS

獄中結婚、獄中出産という、原作には無い要素がテレビドラマにもありませんでした。あたりまえのことでしたね。スクエアフェイスの片桐はいりさんに見送られ無事出所の運びとなりました。八年間のお勤めで、刑務所内の美容室で資格も取りましたよ、ここはちょっとわかりづらかったかもね。刑務所の中に、一般の人がお客さんとして来られる美容室があって、手に職をつけたい受刑者がここで勉強するんだって。んーじゃあ前回の脱走がもったいないですね。杉本哲太さんを思っての行動になると、想いの比重が大きくなりすぎるのかしら?内山理名さんと関わった男性の中では、いまのところ北村一輝さんが一番大きな存在になっている気がします。じゃあ杉本哲太さんはもう出てこないかというと、出所したその足で会いに行っちゃうんだよ。身元引受人を辞退したんだから察して欲しいですけど、まあ逮捕されたときに「いつまでも待ってるから」って言ってくれたからねー。原作と映画では確か遠くから理髪店を眺めると、妻と子供と一緒にいるのが見えて「アイタタ」となり、会わずに引き返すのですが、このテレビドラマでは会っちゃうんだなあ。でも新しい生活があるのでサヨナラ。その後東京にて、身元引受人がいなかったのに部屋を借りることができたのは強運だで、まだまだ行けるで。銀座にて職探し、刑務所の美容室と同じ名前の「あかね」に飛び込み就職活動にて採用決定。この「あかね」のオーナーに秋野暢子さん。これまたナイスキャスティング。自らも人生の闇から腕一本で這い上がってきた、まだまだハサミは錆びちゃいないよ的な存在感。「あかね」という店名にピンときた刑務所仲間の小池栄子さんがお客さんとしてやってきたりして、調子いい感じ。だけども職場の仲間はなんだか上昇志向があるんだかなんだか知らねえが、内山理名さんの過去にわけあり臭をかぎつけ、履歴書を見ちゃって前科者だとバレちゃった。さてどうしてやろうかと、閉店後のお店でカットモデルしてくださいとなり、髪をしてもらいながらネチネチと前菜的ないじめを開始したらオーナーの秋野暢子さんに見つかっちゃった。「文句をいうなら私に言いな、この子雇ったのオーナーの私なんだから」「わたしたちこの人と一緒に仕事は出来ません」となり、辞める、じゃあこっちこそ辞めるとなり結局他の人辞めちゃった。このあと途中だった髪を秋野暢子さんがやってくれるのですが、姿勢というか所作がいいですね、スッとその”形”になるっていうね。小池栄子さんは事在るごとに店に、自宅に来てくれるのですが、ストリッパーになったり AV に出ちゃったりして、なんだか堕ち気味。やっぱし過去をひきずるのはいかがなものかとなり「あたしたちもう会わないほうがいいんじゃないかな」となりました。そんなある日、東京でヤクザになったかつての教え子要潤さん。親分の奥さんだか嫁さんだか娘さんだかの吉野公佳さん(ここもナイスキャスティング!やさぐれ具合がたまらん)が「あかね」に通っているんだから、二人が出会うのは時間の問題だったのかも知れん。閉店まで待って帰りの内山理名さんに声をかけます。転落人生のきっかけでしたので一度は嫌がりましたが、なんだかんだでご飯を食べまして帰りは雨の中車で送ってもらっちゃいました。車中で過去話、人を殺したとか言っちゃいましたときにもの凄いスローモーションで雨をはじくワイパー越しの二人。この水はじき具合が良かったですね、非常に車の手入れが行き届いているはじき具合。次回は二人揃って”ヒロポン IN ”のところあたりかしら?