『セクシーボイス アンド ロボ』 Voice 2 「ごぼ蔵」 2007年4月17日(火) 22:00〜22:54 日本テレビ
あなたこれ第6話とか第7話じゃないのさ。つまり閑話休題的エピソードを第2話に持ってきてしまったのはなぜだろう。初回を見てグッと胸をつかまれたボイズンガルズはちょっと戸惑ったでしょう、だってタイトルで池田秀一さんによるこのナレーションが入るからね。
コードネーム ”ロボ” 女好きのロボットオタク
コードネーム ”セクシーボイス” 七色の声を操る女子中学生
二人はスパイ
この複雑な世界、そして闇の中で
彼らは次々起こる難事件に挑んでいく
夢と希望を追いかける二人の名は
〜タイトル『セクシーボイス アンド ロボ』〜
あなたの隣にスパイがいる
初回は松山ケンイチさん、大後寿々花(おおごすずか)さんの出会いから、浅丘ルリ子さんらとの関わりまでを描いて、さあ次回からはスパイとして事件に挑むのかと思っていたボイズンガルズは、ちょっと困ったでしょうね。とりあえず事件の依頼があって解決に向けてがんばるフォーマットを提示しておかないと、今回みたいな巻き込まれ偶然物語、ロードティービーは辛い。散髪中の二人がいる店にオートバイで突っ込んできた男・ごぼ蔵(村上淳さん)。原作の漫画ではこのあと店から出ず、男と理髪師との渋い話になるのですが、外に出てしまった。ここからは感動へ向けてのゆるやかな上り坂をダラダラ上がってゆく感じで中だるみ、初見時は退屈しました。大後寿々花さんによる電話での泣かせへの追い撃ちも今一つのイマイチ。やっぱし下町でもがき苦しむ姿が、一瞬で世界を語りはじめるあの感じ、グインと縮尺が激変する感じが木皿泉さんの魅力なので、この変化球は厳しかったです。初見時は食堂でのごぼ蔵、アーラヤシキ、ドリドンコ軍曹のコスプレばかりをリピートしてしまった。二度目の鑑賞からはけっこういいですけど、でもでもこれが第2話というのは疑問なのでした。