ビデオスルーもやむなしか『スティック・イット!』

スティック・イット! [DVD]

スティック・イット! [DVD]

元エリート体操選手だった高校生のミッシー・パーグリムさん。いまはやんちゃして警察のお世話になることもしばしば。ある日やんちゃが過ぎて X Sports よろしく BMX で建設中のお家をかっ飛ばして、壊しちゃったものです。 捕まって少年院行きか陸軍士官学校か体操教室へとなり、体操教室へ。ここは名コーチのジェフ・ブリッジスさんが運営しており、腕はいいが厳しいことで有名。ここには過去ともに全米代表だったヴァネッサ・レンジーズさんが所属していた。二年前の世界選手権でミッシー・パーグリムさんが試合放棄をしてメダルを逃したので恨まれてますよ。でもコーチのジェフ・ブリッジスさんとは面識なし、このあたり弱い。はじめは反抗してたけど、徐々に勘を取り戻して教室の代表になりますが、大会中にとある誤解からまたも試合放棄。それで誤解が解けて次の大きな大会へ向けて行け行けドンドンになるんですけども、こちらの思惑とは少しずれた形でカタルシスが訪れちゃう。ここがちょっと残念かしら。『チアーズ!』の脚本を手がけたジェシカ・ベンディーガーさんが脚本・監督(デビュー作)なので、そういったものを期待してしまったのですが、同じことをやっても仕方ないものね。主演のミッシー・パーグリムさんはこのあと米国 TV シリーズの『 Heroes 』にゲスト出演してます、フィジカルの強さを活かした役だと思いますけどどうでしょう。ライバルのヴァネッサ・レンジーズさんがグロリア・エステファンさんに似ており、いつ「マイアミの演奏する機械」と問題発言を繰り出すのか心配しておりましたが、それはありませんでした。体操のレオタードがなぜ食い込まないのかがわかるので少し賢くなりましたよ。あと最近のセル DVD って本編前の予告編集には字幕もつかなけりゃ邦題もなにもないのか。はじめから廉価版仕様で出しているのでしょうか?