デヴィッド・ボウイと小松政夫。『プレステージ』

邦題:『プレステージ

原題:『 The Prestige 』

原作:『奇術師』 クリストファー・プリースト

製作会社:

監督:クリストファー・ノーラン(『メメント』)

出演:ヒュー・ジャックマン クリスチャン・ベイル マイケル・ケイン スカーレット・ヨハンソン デヴィッド・ボウイ アンディ・サーキス パイパー・ペラーボ

日本公開:2007年6月9日

とりあえずマイケル・ケインさんの出演作は間違いなくて『プレステージ』も、もちろんそう。あの声、ずっと聞いていたい。あの声で出来たタオルケットは無いかしら?これからの寝苦しい夜もぐっすりだよ。というわけで、昨今はテーブルマジックやクローズアップマジックといった手先の見事さを堪能するマジックが取り上げられることが多いですが、これは舞台装置を駆使したタネも仕掛けもあるマジックのお話。二人の駆け出しマジシャンがお互いのタネを盗み、相手が上手いこと行ってると邪魔しに行って、それがだんだんエスカレートして行きます。これなんだかドリフのヒゲダンスで二人のやりとりがだんだん大げさになっていくのを思い出しました。時系列がやや入り組んでいて、序盤は”?”が浮かぶことがありましたが、徐々に入り込んでいきまして、最後まさかまさか、アンタまさかとなりました。そしてなんといってもデヴィッド・ボウイさんの登場シーンが最強で、お顔のフルフル感が小松政夫さんをほうふつとさせ、まさかこのお二人が私の中で重なりあう日が来るとは、と感慨もひとしお。かなりミステリアスな役で、実在の人物を演じているらしいのですが、実際あんな風に登場したことはねえだろうな。スカーレット・ヨハンソンさんはちょっとやっつけを感じましたが、あまり大きな役じゃなかったからなあ。まあとにかくコロラドスプリングスだよ、ここでの出来事が良かったです、狐につままれたようなね。あー映画観たなあという気持ちで劇場をあとにしたのでした。