熊本さん、もうひとつの可能性。『映画芸術』2007年秋号

映画芸術 2007年 11月号 [雑誌]

映画芸術 2007年 11月号 [雑誌]

映画芸術』【公式サイト】特集「いま、日本映画は誰が作っているのか」と題しまして、これから公開される作品を中心に、俳優・監督・プロデューサー・映画館・批評家の話を聞いてます。そのなかで『自虐の詩』のプロデューサー植田博樹さんのインタビュー(P21)がありました。やはり原作のラストシーンがまずありきで、どのようにするか紆余曲折があり”「幸江と熊本さん」だけの話”という思い切った構成の案もあったようです。そして熊本さんのキャスティングについて、もう一つの可能性が語られているのですが、もしこうなっていたらどうだったか。この記事を読んだときは「げー、それは無いよ」と思ったのですが、いま考えるとそれはそれでアリかもしれないとか思いました。座談会は「2007年夏秋の話題作を語る」(P62)。進行にわたなべりんたろうさん。寺脇研さん(映画評論家)、いまおかしんじさん(映画監督)、松江哲明さん(映画監督)、向井康介さん(脚本家)、荒井晴彦さん(こわいおじさん)が参加して冒頭から『 HERO 』と『童貞。をプロデュース』を一番のトピックとして語り始めています。『 HERO 』の韓国ロケがいかにやっつけだったか、そしてなぜやっつけでも良いのか、になるほど。『エヴァンゲリオン新劇場版:序』に対する荒井晴彦エヴァ知らない)さんと松江哲明エヴァ知ってる)さんの一問一答に笑う。もしもこの先パチンコにハマって、次の劇場版では荒井晴彦さんが『エヴァ』を熱く語ったりしたら面白いけどなあ。いろんな映画にいろんな意見が出て楽しく読みましたけど『スキヤキ・ウエスタンジャンゴ』だけは満場一致で不評でした。荒井晴彦さんの語りだしに至っては「こんな映画許せないね。なんでこんな映画作ってるんだろうな〜」ですからあとは推して知るべし。この個性豊かな面子をして満票で「否」喰らったんだから、逆になんかあるんじゃないかしらとか思うけど、ネットでも面白がってる人いないのよね。このあいだ再放送された『鬼太郎が見た玉砕 〜水木しげるの戦争〜 』【公式サイト】を見たから、香川照之さんと塩見三省さんが出演してるこの作品も観たい。っていうか『鬼太郎が見た玉砕 〜水木しげるの戦争〜 』は今後もことあるごとに再放送されるでしょうね、すげえの見た。