歯が欠けて、タオルブンブンぶん投げる。Ando Yuko Live 2008 "Encyclopedia." 2008年6月7日(土) @ SHIBUYA-AX

ツアー初日行ってきました。セットリスト、感想などは近いうちにここに追記します。これから行かれる方は最新アルバム『 chronicle. 』をじっくり聴きこむと吉。なんと『 chronicle. 』の曲全てやってくれました、ということはもちろんあのカヴァーもやりましたよ!

Ando Yuko Live 2008 "Encyclopedia."

2008年6月7日(土) SHIBUYA-AX

17:00開場 18:00開演 料金:5000円(+ドリンク代:500円)

当日券の発売なし。

== SET LIST ==(追記20080819:公式サイトのセットリスト【http://www.ando-yuko.com/live/20080607.html】)

01. 六月十三日、強い雨
02. 再生
MC1.「こんばんは安藤裕子です。今夜は最後までよろしくお願いします」
03. HAPPY
04. 水玉
05. Hilly Hilly Hilly
MC2.「こんばんは安藤裕子です。髪の毛が乱れる。おととし母校を訪れた話」
06. 鐘が鳴って 門を抜けたなら
07. 美しい人
08. 夜と星の足跡 3つの提示
MC3.「なつかしい曲をやります」客電をつけてももちゃん発見。
09. あなたと私にできる事


■アコースティックパート(10〜12)
10. たいようのうそつき(仮題)
11. 水色の調べ
MC4.「このあいだ歯が欠けた」
12. お祭り-フェンスと唱おう-


MC5.「衣装はスズキタカユキ」
13. たとえば君に嘘をついた
14. 海原の月
15. パラレル
16. ぼくらが旅に出る理由
17. さよならと君、ハローと僕

== アンコール ==

MC6. メンバー紹介、物販商品紹介、タオルぶん投げ。
UN01. はじまりのうた(仮題)
UN02. 聖者の行進

== 終了 ==

Vo,Guitar : 安藤裕子

Piano : 山本隆二

Guitar : 山本タカシ

Per,Cho: 新居昭乃

Bass: : 沖山優司

Drums: : 沼澤尚

曇天の下、渋谷駅から会場の SHIBUYA-AX へ。途中パルコで開催中のナンシー関さんの回顧展を見ようとするも入り口に行列ができていたのであきらめましたよ。 NHK ではこの日と翌日エコ関係のイベントがありましたのでお祭りっぽい感じになっておりました。会場着、前売り券は売り切れておりましたが当日券は出ていなかった模様、ダフ屋もいなかったです。整理番号順に入場であんまし番号もよくなかったので物販を覗きちょいちょい購入。18:10過ぎにはじまりました、舞台セットは背景の空に雲が描かれており、それが曲によって昼だったり夜だったり朝焼けだったり夕焼けだったり、カーテンで閉まったりしました。かなりシンプルでした。白いドレスの安藤裕子さんにピンスポットがあたり『六月十三日、強い雨。』でスタート。最新アルバム『 chronicle. 』の一曲目で、ライヴでやるなら一曲目かなと思っていたので「アタッタ」と。長崎のみなさんこの曲は大切に歌われてますよ。そしたら二曲目もそのまま『 Happy 』だろうと、インタビュー記事でも『六月十三日、強い雨。』と『 Happy 』の曲順について話していたのを読んでいたので違いないと思っていたら二曲目が『再生』。これまたスローな曲ですが後半グンと曲調が変わって盛り上がります。ここで挨拶をはさんで『 Happy 』アルバムの中でもかなり高揚感あふれますので会場の空気が明るくなりました。今回のライヴツアーは初のホールが予定(2008年7月20・21日 渋谷 C.C.Lemon ホール)されているんですけど、この曲はホールで聴いたらもっと気持ちいいだろうなとか、そんなことを思いました。『水玉』からギターのカッティングが格好いい『 Hilly Hilly Hilly 』へ。ここで MC2.「セットした髪の毛がボロボロになってきていてピンが飛び出す」「ツアー初日を迎えることが出来ました」で会場から拍手。「友達やら名古屋からはとこが来ている」話。「おととしくらいに母校(中学)を訪れて講演をした」話。そのときのことから次の『鐘が鳴って 門を抜けたなら』が出来たそうです。これはライヴハウスのスケールで聴くと抜群。つぎが『美しい人』でしたけど正直ちょっとここで飽きが来てしまいました。ミドルテンポが多いかなあー。そしたらつぎがアルバム『 Merry Andrew 』から『夜と星の足跡 3つの提示』で救われた!っておおげさですが、これもミドルテンポですが。MC3.「何となく懐かしい曲も歌ってみようかなと」「どんな人が来ているか」と客電をつけるとももちゃんという女の子(かな?ちょっと確認できず)を発見。以前のライヴを観に来たことのあるお子さんのようです。『あなたと私にできる事』の最中も「ももー」なんて言ってました VIP 待遇のももちゃん。ここからはアコースティックコーナー。椅子に座りましてリズム隊がいったん退場したっけ。「自分に課題を課している」アコースティックギターを持って「(手が)ヌルヌルしてきた」ってリップサーヴィスありがとうございます。『たいようのうそつき(仮題)』仮題というか新曲で、内容は英語詞でしたのでわかりませんでしたが「あなたはわたしに嘘をつくけど、お茶をいれてあげる」という内容らしいですよ。はじめギターがかき鳴らされ、!上手になったなーとおもったら、うしろで山本タカシさんが弾いてました。もちろん安藤裕子さんも弾いてましたけど、テクのいる部分は山本タカシさんに丸投げ。でもいい、たたずまいが良い。曲が終わるとギターを片付けて座りのまますこしおしゃべり「私にとってのマゾコーナーでした。課題をつくってそれを乗り越える。なつかしい曲をやります、タカシくんが『デトロイト・メタル・シティ』のサジくんみたいにギターを弾きます」ということで『水色の調べ』途中歌詞を忘れて「♪ネネー〜なんだっけ?」なんてシーンがありつつ。リズム隊がステージに戻ってMC.4「歯が欠けたんです」このあとは喋るところがないので言いたいことがある人に会場からいろんな声が上がる。課題について聞いているらしいのですが、あまりうまくコミュニケーションがとれず、安藤裕子さんはマイクを離れてそのお客さんと話していました。おいてけぼりかよ。ギター弾かないの?には「カンベンしてください」アコースティックパートの最後は『お祭り-フェンスと唱おう-』山本タカシさんのバンジョーが可愛い。曲終わりで「気分が悪い人はいませんか?」椅子など片付けるMC5.「髪の毛が分解してしまった」「衣装はスズキタカユキさんのデザインです」その白いドレスは胸元がちょっと開いていて、安藤裕子さんが前かがみになるたびに男子の背がピンとする微笑ましい光景が展開されました。そう、安藤裕子さんはおっぱいに関しては語るべきものはありませんが、それでも前かがみにたいしては背筋をピン伸ばすのが礼儀であります。これでこそ日本男子であります。「よし歌うか」『たとえば君に嘘をついた』そして『海原の月』この曲は昨夏のツアーで初めて聴いてあまりいい印象は持てず、映画『自虐の詩』のテーマソングになるも自体がゴニョゴニョでしたのでなんだかなあとなっていたのですが、その後も歌い続けだんだんと曲自体が育ってきているような印象(2008年初頭のアコースティックツアーを経て)を受けていました。そしてこのツアーでは『海原の月』が全体のキモになるような構成で、山本タカシさんのギターもエモーショナルに鳴り響き、大役を果たしていました。素晴らしかった。曲終わりからすぐに『パラレル』そして『ぼくらが旅に出る理由』でアゲアゲ。『ぼくらが旅に出る理由』はゲスト無しの全部安藤裕子さんボーカルバージョン、演奏に合わせて自分も手拍子してました、やっとリラックスしたんすか。いいですね。本編ラストは『さよならと君、ハローと僕』これこんな激しい歌だったのかと。 CD であらためて聴いてみたらたしかに音域いっぱいいっぱいで、ときおり声がかすれたのもライヴならでは。ツアー中盤から日程が混みあうので、ここどうなるか乗り切れるかしら。ステージうしろの空が夕焼けから星空に変わってゆくのを見ていたらなんかジンとしました。サビでは声がややかすれていました、連続公演のあとの日いくあなたはちょっと覚悟しておくといいです。アウトロで安藤裕子さん退場、演奏終わってメンバー退場、空は朝焼けに。5分弱してアンコール。物販で売っているオーガニックコットンのワンピースに赤いストールを巻いて、下は黒のレギンス。髪はうしろにひっつめて安藤裕子さん登場。メンバーを呼び込んで紹介、山本隆二さん、山本タカシさん、新居昭乃さん、みんな話しかけてもシカトされる安藤裕子さん。「チェンバロ沖山優司」とチカラ技を見せると沖山優司さん「楽器はエレキベースを担当しています」としぶしぶこたえる。最後は沼澤尚さんが「安藤裕子をよろしくお願いします」と清き一票的コメントでキレイにまとめてくれました。なにやら忘れ物をしたとステージそでを見ると、スタッフが物販の商品を持ってきてくれたので新居昭乃さんを「ちょっとアキノちゃん」と前に呼び出して二人で商品の紹介。オーガニックコットンのタオルについてコメントする安藤裕子さん、それを拡げて舞台を左右に歩く新居昭乃さん。ワンピースやらティシャツやらを紹介。スタッフから許可が出たということで、ティシャツをフリスビーよろしく客席に投げ込む新居昭乃さん。安藤裕子さんはタオルのはしを縛り、たてにブンブン振り回して客席のかなり深いところへぶん投げていました。これはイメージがややかぶりのスーパーフライへのメッセージがこめられているのかいないのか。ボヘミアンな見かけだけでなく、こちとら実践しとるぞと、ネイティブアメリカン的なアクションしとるぞと。これには会場この日一番の盛り上がり、ここでいいのかという話はしないで。あとチャームがあってそれは近い人に手渡ししていました。ここで客席のももちゃんとちょっとコミュニケーション、うらやましいももちゃん。「世の中本当の値段ってなんだろう?安い物が買えるこの時代に、あえてオーガニックコットンというちょっと高い物を採用して、みんなに考えてもらいたい」みたいなお話がありましてアンコール開始。『はじまりのうた(仮題)』これまた新曲で、ミドルテンポの曲「♪あなたが私の背を見送った日が今はもう〜遠い日のはじまりの記憶〜」みたいな曲。アンコール最後の曲は『聖者の行進』ド迫力にて終了、ワンピースのすそをちょいと上げておじぎをして、ステージをあとにする安藤裕子さんでした。ということでツアー初日公演はおどろきの『 chronicle. 』全曲演奏、『のうぜんかつら』がなくても充分成立するほど『海原の月』など他の曲が育ってきているなあという感想を持ちました。