青葉まつりの、その夜に。安藤裕子 LIVE 2009 " THE BEST " 2009年5月16日(土) @ Zepp Sendai

安藤裕子 Live 2009 " THE BEST "

2009年5月16日(土) Zepp Sendai

18:00開場 19:00開演 料金:5000円(+ドリンク代:500円)

当日券の発売:不明


=== SET LIST ===

01:はじまりの唄「ア・カペラ Ver 」
02:安全地帯
03:み空
 MC:ツアー初日のあいさつ。
04:Green Bird Finger.
05:Happy Go Lucky
06:さみしがり屋の言葉達
 MC:恋に関するアンケート。
07:あなたと私にできる事
 MC:去年の震災の話、森光子さんの番組など。
08:シャボン ボウル「アコースティック Ver 」
09:忘れものの森「アコースティック Ver 」
10:SUCRE HECACHA
11:Lost Child.
12:海原の月
 MC:そろそろ終わり。言い残したことはないですか?
13:TEXAS
14:パラレル
15:Still Steel Dowm
 MC:ツアー初日に来てくれてありがとう。いろいろ廻って成長してきます。
16:隣人に光が差すとき
17:聖者の行進


=== アンコール ===
UN01:水色の調べ
 MC:メンバー紹介、物販の紹介。
UN02:サリー
UN03:のうぜんかつら(リプライズ)


=== 終了 ===(約2時間15分)


Vo : 安藤裕子
Keyboard : 山本隆二
Guitar : 山本タカシ
Per,Cho: 新居昭乃
Bass : 鈴木正人
Drums: : 沼澤尚

仙台駅を降りた途端にお祭りワッショイ。あちこちでハッピを着たみなさんが、扇子ふりふり踊っております。仙台、熱いな。青葉まつりが5月16・17日と行なわれており、16日は「すずめ踊り」の日だったみたいですね、しかし安藤裕子さん、すずめ踊りはおろか、青葉まつり、いや仙台のご当地的な話題は一切出てこずというガチ緊張の初日でした。まあ前回2008年6月14日は仙台で地震があって、来れなかった人がいたので初日は仙台という想いまずありきということでしょう。Zepp Sendai は仙台駅とほぼ直結の激近ライブハウス、逆に近すぎるのではないかと、あえて辺りをグルッとひと回りして、ずんだ餅をいただいたりして会場に向かったのでした。入り口で500円のドリンクコインをいただきまして入場。1階の8割くらいが椅子の自由席で、そのうしろが立ち見。2階は指定席でした。物販をちょいと冷やかして、じりじりと開演を待ちます。会場内のBGMは、はっぴいえんど。舞台セットは空に雲がかかってるやつでした。外国男性のアコギ曲のあと、ピアノのBGMが流れ客電が落ちてメンバー登場、すこし遅れて安藤裕子さん登場。前髪ぱっつんで白いワンピース、引きずって来たような白のカーディガン、ストールも白。目元はラメのフェイスペイントが入っていたかしら?通じるかどうかはわからないけど「ツモリチサトさんが『ブレードランナー』のコンセプトデザインをしたら?」というイメージを受けました(20090524追記:渋谷 AX の MC で衣装は中野裕通さんとのこと。ワンピースの下は、パンツが見えないよう、ちょうちんブルマになっていました)。予定時間を5分ほど過ぎて開始。『はじまりの唄』をア・カペラで歌いだして、頭の部分だけかと思っていたら一曲やりきりましたよ。わたしは脳内歌唱でなぞりました。1曲目にこういう思い切ったことはなかなかできませんよ、緊張が伝わりますが、がっちり集中できました。『安全地帯』次の『み空』では「仙台〜!」と照れながらのコールにレスポンス少々。「こんばんは安藤裕子です」とツアー初日の挨拶があり、沼澤尚さんのドラムソロがはじまりまして、そこに照明がやけくそのように当たるのに笑う。これが『 Green Bird Finger. 』で、バンド色の強いグルーヴ感うねるアレンジ。安藤裕子さんも少しずつ硬さが取れてきたみたい。『 Happy Go Lucky 』の可愛さにデレデレする。『さみしがり屋の言葉達』は淡々とサイドステップをしながら歌うので、あみんの『待つわ』を思い出し、後半の「♪雨はいらないわ〜いらない、いらない〜」で八代亜紀『雨の慕情』の「♪雨々降れ降れもっと降れ〜」みたいな振りするのでビビる。雨は降って欲しいのか、そうでないのかなんなのか。これを観ていたら、ふと安藤裕子さんが80年代に歌謡曲の歌手として存在したら、どうなっていたのかなとか妄想したりしました。このあと「今日、恋人と来てる人」とか客席に聞いて、マイクを落としたけどドンマイで『あなたと私にできる事』へ。これは人気のある曲ですね、歌いだすと体をクネクネさせて喜ぶ人があちこちに。わたしも二番の「♪あたしにはまだ話さない 秘密があるの もっと気にして あなたには 知らないふり したげてることも あるのよ」でクネクネしました、ここが好きでねー。沼澤尚さんと新居昭乃さんが一旦退場でアコースティック風セット。座って歌うのを観るのはアコースティックライブのマゾコーナー以来。前回のバンドセットから唯一メンバーの違うベースの鈴木正人さんの紹介をして、前日に放送された森光子さんの番組を見て号泣した話。『シャボン ボウル』後半は「♪ふわふわ とんだ 屋根までとんだ〜」で原曲から変わってるんですよね。この曲がベスト盤に入らなかったのは残念でしたけど、入れるならこのバージョンでしょうね。ライブで育ったこういう曲がけっこうあるから、何年後かにセルフカバーのアルバムとか出たらいいなあ。『忘れものの森』の2曲がアコースティックセットでした。ふたたびバンドセットで『 SUCRE HECACHA 』『 Lost Child. 』そして『海原の月』は、いま一番ビリビリ来る曲です。アウトロが長くて息が詰まるこの空気感が好き。「ツアー初日そろそろ終わるので何か言い残したことはないか」とか、客席から「誕生日おめでとう」の声がかかったりしていよいよ終盤。『 TEXAS 』でほっこり、からの『パラレル』『 Still Steel Dowm 』。ツアー初日に来てくれたお礼をして『隣人に光が差すとき』『聖者の行進』と鉄板のしめで終了。アンコールの声に応えてみなさんツアーティシャツで入場。安藤裕子さんは髪を後ろに束ねて、下は紫タイツ。『水色の調べ』でややキャピキャピ。メンバー紹介と物販の紹介。『サリー』ラストでドラム・ベース・コーラス・ギターと順々に退場して行きまして、山本隆二さんと二人。このメンバー退場を見ながら、次がラストで『のうぜんかつら(リプライズ)』だなーと胸いっぱい。だから『サリー』終わりの拍手がなかなか鳴りやまず。『のうぜんかつら(リプライズ)』でおしまい。山本隆二さんを送り出し「安藤裕子でした。また会える日まで」。あの曲やあの曲も聴きたかったとありますが、ベスト盤に未収録の曲もやるあたり、ただのベスト盤発売のツアーではないぜという意気ごみを感じました。