ただエロくあり続けたミーガン・フォックスさん。『トランスフォーマー:リベンジ』

邦題:『トランスフォーマー:リベンジ

原題:『 Transformers: Revenge of the Fallen 』

製作会社:ドリームワークス パラマウントピクチャーズ

監督:マイケル・ベイ

脚本:アーレン・クルーガー ロベルト・オルチ 

出演:シャイア・ラブーフ ミーガン・フォックス ジョン・タトゥーロ ラモン・ロドリゲズ ジョシュ・デュハメル イザベル・ルーカス

上映時間:147分

日本公開:2009年6月19日(金)

公式サイト:【http://www.tf-revenge.jp/

IMDb:【Toransufômâ: Ribenji (2009) - IMDb

前作公開から2年あまりで続編公開。途中米国では脚本家によるデモがあって、脚本の遅れがニュースになったりしました。 CGI は制作期間がかかるので、脚本を待たずに見切り発車な部分があったかもしれませんね、だから技術的には進歩をあまり感じず。実質はかなりの強行スケジュールだったのではないでしょうか。物語も前作から2年後の話で、悪いのやっつけた良いもんが、米軍と組んで悪いのの残党狩りをしています。2年も一緒にやっているのに冒頭の戦闘は、敵が出たら「撃て!撃て!撃て!」と作戦らしきものはなし。正面からノーガードのぶん殴りあいでご機嫌をうかがい、米国らしさを全開させます。日本公開タイトルは『〜リベンジ』で、「あー前作の悪いのが復讐するのか」と思ってしまいますが、米国公開タイトルというか正式タイトルは『〜ザ・フォールンの復讐』となります。「ザ・フォールンってなに?」というと、前作の悪いのんよりもっと強い”ザ・フォールン”ってのがもともといて、太古の地球でブイブイいわせていたけど、いまちょっと故障中で巨大なエネルギーがあれば元気になるのになぁ。と、いきなりインフレの新ルールを発表の即実行。このように前作では語られなかった新ルールが次から次へ繰り出され、あきれるヒマもないほど。登場キャラクターの出し入れも雑で、特にシャイア・ラブーフさんに一番近い、黄色いカマロのバンブルビーは「何でここにいないの?」「ここはガッカリじゃなくて、ぶちキレだろ?」とかもったいないなと思いました。そのほか、あのカケラをあの人に持たせてどうするつもりだったの?とか、悪意たっぷりのウォーリーはどうなったの?とか、あすこへパッと移動して、ノープランで一夜を過ごすってどゆこと?とか、結局一番すごい敵はどいつだったの?とか、カットによって日の差し方が違いすぎるだろとか、もうなにもかも未整理でげんなり。ダイダラボッチあたりでは眠気におそわれました。まったく監督だれだよとエンドクレジットみてたら”マイケル・ベイ”とあり「あーそうだった、そしたらこれでいいか」となりました。じゃあつまんなかったかというと、最高なんだから世の中わからないもんですよ。マイケル・ベイさんならではの、兵器をズラリと並べて回り込むようなショットが無駄に多いところなんて好きだわ。それになんといってもミーガン・フォックスさんだろうが。登場シーンのロッキン・ジェリービーンさんテイストはなんだ、あのヌルテカ感は眼福すぎる。どろんとした目つき、ややあいた口元もパワーアップ。劇場で一回観た限りですが、ミーガン・フォックスさん出演の全シーン全カット、どこからでも脳内洋ピンデータベースに直結できるのだから驚く。とくに南米のものとの相性が抜群なのだから、夜毎くたびれる日々をおくらせていただいております。前作から2年、ただただエロくあり続けたミーガン・フォックスさんに最敬礼!……しかしね、後半あからさまにミーガン・フォックスさんの扱いが雑になってゆくのです。いてもいなくてもよくなり、おっぱいの揺れが、ただ肉塊が上下するように撮られているのがイカン。おそらくマイケル・ベイさんの思い入れが弱まっていったのだと思います。2年前は「即」だったミーガン・フォックスさんが、この2年のあいだに米国はもとより、世界的なエロティカルマグナムになり、もったいつけられたマイケル・ベイさん。撮影が進むにつれ思い入れが弱まり、ああいった結果になったのだと思います。それを感じとったスタッフが、シャイア・ラブーフさんのキャンパスシーンで、ホットパンツの似合う女衆をすかさず揃えるあたり、ハリウッドの底力を見た気がします。マイケル・ベイさんもご機嫌で第3弾にとりかかれることでしょう。それからわたしはこの作品を川崎の IMAX シアターで観まして、劇場への案内とデモンストレーション映像にワクワクしましたけど、どうですかね?特別な体験とまでは感じませんでした。ちょっと前に新宿にあったやつみたいに、壁が迫ってくるくらいのどでかいスクリーンというわけじゃないですからね。大阪のはどでかいみたいですので、いつか観にいきたいです。