木村カエラさんの(あんまし関係ない)涙。2009年7月11日(土)「 GO ! 5 ! KAELAND 」@横浜赤レンガパーク野外特設ステージ。

天気予報の雨マークが消えたのは木曜日くらいだったでしょうか? とにかくずっと雨が降るとなっていて、梅雨の雨だし台風が来るわけじゃないからライブはやるだろうけど、ちょっとイヤだなーと。逆にカンカン照りもキツイので、曇りってのはベストでしたね。当日は物販が11時からで、開場が15:30の開演17:30だったと思うんですけど、とりあえず開場時間くらいを目指して出発。以前書いたように横浜駅からはシーバスに乗って……いやいやいや、桜木町駅行くんだったら駅前のバビーズでクソ甘いパイをコーヒーで流しこむに決まってるんだぜとパイをムシャムシャ喰いまして、赤レンガ倉庫へ。これね桜木町駅から赤レンガ倉庫って歩いて15分くらいかかるし、駅前から赤レンガ倉庫が見えるわけじゃないので、はじめて行く方は不安になりますよね。案内係がいてもよかったんじゃないでしょうか。横浜開港150周年のイベントも行なわれているのでもともと土曜日は人出が多いと思うんですけど、ちょっとこれはすげえな。物販ブースはライブ会場の外、二棟ある赤レンガ倉庫の間にあって、そこにお客さんが並んでいました。並んでいたというより、みっしりとチョコブラウニーのような、またはようかんをカステラではさんだシベリアのような状態。こりゃダメだと並ばずに会場周辺をウロウロ。以前エントリしていたシーバスでの会場入りは予想通りグルッと赤レンガ倉庫をまわりこむ感じになってましたね。そしてステージ最後方に位置している工作船展示館ですけど、ここはちょっとアレなポイントでしたね。もう終わったから書きますけど、これを利用してタダで観ようと思えば観れましたね。もちろんダメですよ、でも展示館への出入口が完全にライブ会場に食い込んでいて、ライブの係員に先導されながらライブ会場の”中”を通って展示館入り口へ行ったんですよ。なかなかスリリングな経験でした。わたしはもちろんライブのチケットを買っていましたので、展示館の見学を終え一旦会場の外に出て、入り口(まさに大きな口のオブジェ)から入場。会場は縦長で、右に赤レンガ倉庫左にベイブリッジ。前から ABC 一段上がってサブステージ、ファミリーブロックとなっていました。 B ブロックの赤レンガ倉庫側には一段上がった車イスやハンディキャップを持った方の客席あり。 C ブロックとファミリーブロックの間にはサブステージがあり、開演前に木村カエラさんのヒストリーを紹介するコーナーをやっていました。またアンコールでは木村カエラさんが来て『 Honey B 〜みつばちダンス』をやってくれまして、そこから山車に乗り『リルラ リルハ』でベイブリッジ側の通路を通って、メインステージに戻ってました。開演前の時間やファミリーブロックも楽しませてくれたのは素晴らしかったですね。開演前のヒストリー紹介では VTR で奥田民生さん、パフューム、クリスタル・ケイさん、スチャ・ダラ・パー、サリューさん、チャットモンチー、マキダイさんからコメントがありました。巨大ビジョン(メインステージ上方と、 C ブロック赤レンガ倉庫側の二箇所)で流されるっていうのは難しいものですけども、チャットモンチーのコメントがそれはそれはな内容で、わたしチャットモンチーも好きなので、なんだか見ているこちらが恥ずかしいような申し訳ないようなことになりました。7月1日からライブ前日の10日まで、木村カエラさん自分録りのコメントがありましてコーナー終了。17:30を15分ほど過ぎてライブ開始。赤いワンピースな木村カエラさんが歌いまくりのアゲまくり。 MC コーナーでは公式サイト上で曲のリクエストをやったけど、キャパ二万人に対して応募が五千だったことにブチキレ「おまえら」呼ばわりに会場爆笑。これね募集かけるときに、上位をカウントダウン形式で発表しますとか言っておけばよかったんじゃないですかね。実際当日も、どの曲がアンケートで上位だったとか、ほとんど関係なかったですよね。ゆっくりとした歌のコーナーで、巨大ビジョンに映る木村カエラさんの髪が海風にゆれる『 You 』と『どこ』の並びが切なくて良かったです。またちょっとアゲたあと好きな曲やりますと『ワニと小鳥』つづけて前置き無しの『 Butterfly 』がはじまりおどろいた。『 Butterfly 』は結婚する親友のためにつくられた曲らしくて思い入れも強く、最近結婚情報誌のコマーシャルにも使われて話題になりました。『ミュージックステーション』で歌ったとき泣きそうになり、後日『笑っていいとも!』の「テレフォンショッキング」(2009年6月23日)に木村カエラさんがゲスト出演したさい、タモリさんにそのときのこと(『ミュージックステーション』の司会もタモリさん)を聞かれてそこで感極まって泣いてました。シングルカットはされていませんけど、セットリストではアンコールあたりに入れてくるんじゃないかしらと思っていたら、なんの前置き無しではじまって途中で泣いてしまい歌えなくなっておりました。今回のライブで歌えなくなったのは『 Butterfly 』だけで、これ別にデビュー五周年記念ライブとは関係なくて『 Butterfly 』単品の思い入れで泣いたんじゃないすか? 後日木村カエラさんはブログで『 Butterfly 』の歌詞がこの瞬間をあらわしていて思わず泣いてしまったと書かれていますから、そうなのかい。しかし『 Butterfly 』は美しい名作で、聴いていると心洗われるよう。そこからはアゲまして本編ラストは『 BANZAI 』でミュージックビデオのように袖の長いダンサーがぞろぞろ出てきたぜ、こ、これは振付稼業 air:man じゃないのかっ!? バンザイバンザイと巨大ビジョンのイナズマアニメーションがイマイチでしたけど、振付稼業 air:man を観れたぜと満足してアンコールを待ちます。ふと後ろを振り返ると、サブステージのまわりにライブのスタッフが集まってなにやら準備をしていますよ。まさかまさかとサブステージにかぶりついて待っていると、なんかバンが来たぜ、そしてドアが開いて飛び出してきたのが、みつばちコスプレの木村カエラさんだったときのおどろきよ! さらに黄色のつなぎを着た男女二人、おそらく振付稼業 air:man の方でしょうね、お名前がわからんですけど脳内データバンクにお姿は焼き付けたので、いつの日か判明さすっす。ライブがはじまるころは、こういう野外で、しかも海っぺたなので風は常に吹いているし、音響はどうでもよい。近くで見る必要もないだろう、こういうのはうしろでのんびり観るのがいんだぜと、余裕こいていたけれど、アンコールでこんなことになったら、かぶりつきしてしまうわたしの哀しさよ。ファミリーブロックに向かって立ったので C ブロックの私には、みつばちの毒針が毒尻が目の前に。ハンディマイクで MC をして、それを一旦置いてヘッドセットマイクで『 Honey B 〜みつばちダンス』を振付稼業 air:man のお二人と一緒にミュージックビデオを完コピ。まあ後半ちょっとダンスを間違えたのはご愛嬌。カワユイ激しいダンスがメインの曲なので、リップシンク(口パク)でも問題なし。ファミリーブロックは盛り上がってましたし、尻を向けられたわれら C ブロックもいろんな意味で盛り上がっていました。しかしリップシンクで全国をまわるパフュームのみなさんは、精神的にまいるんじゃないかしらと思ってしまいました。おわってカワユイ山車に乗ってハンディマイクを持ち『リルラ リルハ』を歌いながら海側の通路でメインステージに戻る木村カエラさん。屋形船で観ていた方たちも盛り上がったんじゃないすか。このアンコールのときって、へたしたら A ブロックの最前列の人より木村カエラさんに近かったんじゃないかしら? こういうこともたまにはある。『 Circle 』はサビでタオルをぐるぐる振り回すんですかそうですか、うーむ。『 happiness!!! 』で花火が上がっておしまい。約3時間、たっぷり楽しみました。衣装も本編の赤いワンピース・アンコールのみつばち・みつばちを取って白黒ボーダー、の3パターンでしたかね、ファッションリーダー的なポジションだから、もうちょっとサービスしてもいいかも知れませんがこのストイックさ好きだわ。海からの風がとても心地よかったなと思っていたら、来ていたのかあなた徳澤直子さん【たまや~! | 徳澤直子オフィシャルブログ「My Little Notebook」Powered by Ameba】。木村カエラさんとは『セブンティーン』で同時期にモデルやっとったということで、いまでも交流があるみたいです。そうですか、この心地よい風は徳澤直子さんのデリケートゾーンをかすめた風だったということか。つまりわたしは徳澤直子さんのデリケートゾーンとほぼ直接触れ合ったという、まぎれもない事実。ありがとう木村カエラさん。素晴らしいライブでした。