安藤裕子さん、インナーマッスルを鍛えるもコール&レスポンス失敗。ロック・イン・ジャパン・フェスティバル2009 @ サウンド・オブ・フォレスト

別の日の同ステージですけど、こうしてゴロンとするのもあり。トルコののび〜るアイスクリームもあり。 Rio さんの等身大タオルも売っている素敵なフェスティバル。

ロック・イン・ジャパン・フェスティバル2009
2009年8月2日(日)サウンド・オブ・フォレストステージ
13:45開演
当日券の発売:なし
=== SET LIST ===
01:オーバーチュア(曲名不明、演奏のみ)
02:み空
 MC:あいさつ。コール&レスポンス失敗
03: TEXAS
04:パラレル
 MC:というか口笛。ちきしょー?
05:隣人に光が差すとき
06:聖者の行進
=== 終了 ===(約30分)


Vo : 安藤裕子
Keyboard : 山本隆二
Guitar : 山本タカシ
Per,Cho: 新居昭乃
Bass : 鈴木正人
Drums: : 佐野康夫

ロック・イン・ジャパンに初登場の安藤裕子さん。三日目の昼、サウンド・オブ・フォレストステージでライブを行ないました。セットリストを見ていただくと、初夏に行なわれたベスト盤ライブの圧縮という印象を受けますが、さて実際はどうだったのか。このステージは入り口から5分ほどで、屋台と食事のスペースに隣接しており、その名のとおり森の中のかなりオープンな場所でした。くもりでたまに雨粒がポツポツくる天候でライブスタート。バンドメンバーはベスト盤ライブと同じで、ドラムだけが沼澤尚さん(よそのイベント出演中)から佐野康夫さんになっていました。まずはバンドによる演奏スタート、おや? なにかの曲のバンドアレンジなのかしらと思っていたら、安藤裕子さんがひらりと登場。バレエ的ターンからの会釈にドキリ、シェイプされたボディのキレをいきなり感じてビビる。バレエを習っているというのを『 JILLE 』の連載で読んだからかも知れませんけど、かなりインナーマッスルが鍛えられたキレのある動きに見えました。ひっつめた髪型もありますが、森下洋子さんよろしく、急激にバレリーナ化が進んでいました。ひっつめた髪に目元はキラキラ、ターコイズブルーのワンピースで、すそがザクザク。生足に下駄のようなサンダルのようなもの。足のお行儀があまりよくないので、最前列や下から撮っていたカメラには、スカートからおパンツいただけたんじゃないかと思ったり思わなかったり。この曲は安藤裕子さん登場したら終わって『み空』へ。このあと MC で声だしの練習するぞと「こんにちは」「だいすきー」のコール&レスポンス。これはうまくいったのですが、「愛とか恋とかみんな知ってる?」といきなりの問いかけにパラパラ「しってるー」と帰ってきて「少ねえゾ」と軽くキレて、尻すぼみにこのライブ唯一(唯一だぞ!)の MC が終了するというね。声だしさせても、そういう曲をやるわけでなし、なかなか味わい深い展開でした。『 TEXAS 』から『パラレル』、この『パラレル』のレコーディングとミュージックビデオでドラムを叩いているのが、佐野康夫さんなので貴重な瞬間。とか言いつつ佐野康夫さんが、角度的にバッファロー吾郎の竹若元博さんに激似だったので、そっちに気を取られてあんましよく聴いていませんでした。ドリンク補給のあと森の中のステージだからなのか、口笛を吹いて『隣人に光が差すとき』『聖者の行進』でライブ終了。『聖者の行進』のイントロがはじまったとき「お! そうなると最後は『のうぜんかつら(リプライズ)』でしっとりか『サリー』か『♪いのちってなにー』でウキウキかなー」といろいろ考えていたら『聖者の行進』でライブ終了してズッこけた。ズコーッ。ふつうは最後の曲の前にひと言あるよなー、予定調和を嫌うのかしれませんけど『のうぜんかつら(リプライズ)』『海原の月』という一般的に知られている「お約束」もやって欲しいですね。この日メインステージの朝イチでは矢沢永吉さんが『止まらない Ha Ha 』でタオル投げやってましたからね。今年からダイブ・モッシュの禁止になったこのフェスで、最後『聖者の行進』で股ぐらに頭を突っ込みそうなくらいのヘッドバンギングで歌う安藤裕子さんは、かなりシュールに映ったで。フェス側も「森の中のステージに染み渡る歌声」みたいなイメージでオファーを出したんじゃないかしら。安藤裕子さん側としてはライジング・サンに出たいのかなー(ロック・イン・ジャパンとライジング・サンの出演者はかぶらないという、音楽業界七不思議)。

ということであとはロック・イン・ジャパンの印象などを少々。今回はじめて行ったのですが、そのストレスのなさに心底おどろきました。ステージにお客さんはたくさんいるんですけど、食事やトイレはほとんど並ぶことなくいけるんですね。トイレは数が多いらしいというのはあるんですけど、食事は屋台エリアにあるベンチも一杯ということがなくて快適。これは会場内にテントを張るスペースがあるというのが大きくて、まったりする人たちは自分らのテントでまったりするんですよね。フジやサマソニだとそういうスペースが少ないから長尻になって、食事スペースが混雑してしまうんです。入場も安藤裕子さんの日は朝イチの矢沢永吉さんを観るために、朝のピークであろう時間帯に移動していたのですが、勝田駅シャトルバスや入場ゲート、メインステージに行くまでの通路がスイスイ。もちろん大勢の人が移動していたのですが、ここまでストレスを感じなかったとは重ね重ねおどろきました。今年のフジでブラフマンを横目に歩いていたら、なんか木の根っこが動いていると思ってよく見たら、黒いカッパ姿の渋谷陽一さん(ロック・イン・ジャパン主催)で、わあ老けたなーしおれているじゃないか! とビックリ。しかし後日、矢沢永吉さんの前にあいさつするその姿は若々しく、これまたカウンタービックリ。おそらくフジのときは「ああ、雨降って足元グチャグチャでキツイなー。俺のフェスはあんなに快適なのに」って思っていたんじゃないすかね。とくに二日目の土曜日は快晴で、メインステージのうしろのシート、テントは気持ちよさそうでしたよね。もしわたしが高校生で、バイトで金をためて友達とロック・イン・ジャパンにテント背負って行ったら、さぞ楽しいだろうなあと思いました。三日通し券を買って、見たい時にテントから出かけてっていうね。気になる女の子を誘って、なんだかタイミング的にあの娘とテントで二人きりの瞬間があったりしてね、そっちのテントの方が立派だとかそういう話ですよ。出演者も日本で活躍している人気どころがそろっているし、分煙だし、今年からダイブ・モッシュが禁止になるし、制服警官が大勢歩いているし、安心・安全度はかなり高いですよね。フェスの入り口としては素晴らしいと思います。チケットも出演者の発表前から売れまくって、一般発売はおそらく10分ともたずに完売、当日券の発売もありませんでした。わたしが見た限り会場周辺にダフ屋はおらず、チケットくださいのボードを持った人もいませんでした。土・日の参加だったのでそうだったのかしら? 日曜日は安藤裕子さんを観て、雨になりそうだったのでさっさと帰ったのですが、勝田駅あたりで欲しがってる人がいればあげようかと思ってたんですけど、あっさりしたもんですね。出演者が発表になってからチケットを取ろうとすると、ネットの先行発売の抽選はものすごい倍率になるみたいで、一般発売も含めて入手困難みたいです。わたしもその口で、方々足を運んでチケットを入手できましたが、どうしても手に入らなかった場合現地でなんとかしようとしてましたからね。そういう粘っこい人はあまりいないのでしょうか、三日目の大トリのユニコーンなんて、観たいけどチケット買えなかった人がけっこういると思ったんですけどね、まあ他の夏フェスにも出ますからね。このあたりのあっさり感は、いまどきのヤングということなのかしら? いやユニコーンのファンの年齢……まあ言いますまい。ということで矢沢永吉さん → マキシマムザホルモン安藤裕子さんという、超高級ステーキ店 → 街道沿いの寿司・焼肉食べ放題 → オーガニック・オープンカフェをはしごするようなイカした日曜日を過ごしました。初めて行ったロック・イン・ジャパンは想像以上に快適でした。おじいちゃんになったらまた来よう。