『ケータイ捜査官7 オフィシャルブック カーテンコール』

ケータイ捜査官7オフィシャルブック カーテンコール

ケータイ捜査官7オフィシャルブック カーテンコール

これ読み応えありすぎるだろう。2008年4月から2009年3月まで放送された『ケータイ捜査官7』のオフィシャルブックです。町の本屋さんには全然無くて、結局大型書店で大型に購入したわけですけど、サブカルの大きな棚に置いてありました。特撮ヒーローのあたりに置いても、テレビ放送終了から数ヶ月たっての発売ですから、チビッコは何をいまさらでしょうからね。内容はキャストよりもスタッフに焦点を当てたもので、プロデューサー、演出、脚本とそれぞれが、ほぼ個別でインタビューを受けていることに驚きました。こういう特撮系のメイキング本ってこういうものなのかしら。この本を読むと、いろいろな要素がうまいこと絡みあって一年間放送できたのだなと感じました。水曜19時にテレビ東京で放送されていたのですが、裏(表?)番組のクイズ番組が生んだアイドルユニットが、番組と共に大ブレイクを果たしていたからこそ低視聴率でも、いい意味でテレビ東京やスポンサーが開き直って放送が続いたとかね。だからスポンサーであるソフトバンク孫正義さんの容姿を、酒の肴にするのはしばらく控えようと思いましたよ……しかしこの話題、盛り上がるのだぜ……。企画の立ち上がりは巨大ロボットもので、それが二転三転していまのやや大きめのケータイに収まるあたりの話も興味深いですね。アニメーションのかたが実写にはじめて関わったり、三池組(三池崇史さん)のかたが子供向けの作品にはじめて関わったりして、みんなで様子をうかがいあったり、刺激を与えあったりすることであの化学反応が起きたんですね。未映像化の脚本もあり、巻末は高野八誠さんのインタビューなんだから、完全にわかってらっしゃる構成。いま『ケータイ捜査官7』はインターネット上で続いているみたいなんですけど、あんまし食指が動きませんでチェックしていません。やはり地上波の水曜19時で、横綱と同じ土俵で闘っている姿、キング・オブ・裏番組ぶりにひかれていたみたいなの。あの熱い一年を、共に過ごしたあなた買えぜ。