『世界ウルルン滞在記』「パリのおいしいおいしいBon Bonショコラに・・・臼田あさ美が出会った」(2007年2月4日(日) 22:00〜22:54 TBS)

この番組は過酷なロケとそうでないときの差が激しいというか、若手の何者でもない売出し中のタレントをプレゼンするのが基本だと思ってます。男子だったら暑いところへ連れて行ってパンツいっちょにしてそちら方面を含めてプレゼンして、女子なら最後の別れで泣かす方向にいかに持って行くかというね。ほんでたまにご褒美的なロケがありまして、今回はそれだよな。パリの街角にシマシママフラーを巻いて現われた臼田あさ美さん。スーツケースを転がしながら「特別なときにしか行けなさそうな……お店かなあ」とおなじみのハスキーボイスで、友達感覚なスタート。メゾン・ド・ショコラのフランソワ・プルミエ通り店にたどり着きますと、中では社長のラジョフロワ・ダングルジャンさんがお出迎え、スケベそうなナイスミドル50歳。高級店ということで落ち着いた内装に、お客さんも金持ってそうな大人ばかりだぜ。店内を案内されチョコレートのオブジェを紹介されます、チョコレートの土台にいろんな一口チョコが張り付いてる奴。ほんで今回はこれを作ってみようということになるんです。お店の地下には試食ルーム(!)がありますよ、豪華な円卓で社長自らナイフでカットしたショコラをいただく臼田あさ美さん、食レポならお手のもの。いちいち「こんなのはじめて」な表情で社長のご機嫌を伺うと、社長が航空券を取り出しまして「いまからカンヌへ行こう」となりビックリな臼田あさ美さん。ここで気づいたんですけど、なんだか眉毛が薄いメイクですよね、風呂上りのさっぱり顔みたいな。これは今回のロケ、スタジオとも同じような薄眉でした、流行なのかしら。カンヌで新しいお店のオープニングパーティがあるんで連れて行ってくれました。シャンパン片手にショコラをつまむんだよ、微妙だね。パーティではメゾン・ド・ショコラの創業者ロベール・ランクスさんを紹介されました。スリムで上品な雰囲気のおじいさまです、です、がこの方がまたアレでした。パリに戻ってチョコレート工房を訪ねてボンボンショコラの作り方を学びます。ボンボンショコラって言うのは、ガナッシュと呼ばれるやわらかめのチョコを固いチョコでコーティングしたものです、舌の上で溶けてふわっと香りが広がるんですって。このコーティングをいかに薄くするかってのが職人の腕の見せ所よ。白いコックコートに衛生キャップをかぶった臼田あさ美さんが可愛いわ。創業店のフォブール・サントノレ通り店を社長と訪れます、地下にはロベール・ランクスさんの工房があり、直々にショコラの香り付けを教えてくれました。レシピがぎっしりと書かれたノートを開いて、臼田あさ美さんの後ろに立ち、抱きしめんばかりなポジションにつきました。必要ないのにね。でもこういう既成事実を一回でも作ると、なにかレクチャーするときは、常に後ろからのこのポジションを取れるというテクニック。ナイステクニック。ホームステイ先の社長の家に帰ったらまたもロベール・ランクスさんがいてサプライズ。ショコラを使った料理を自ら作りごちそうしてくれました。これに社長が刺激されたのか知らねえが、天気がいいので二人乗りの軽飛行機で、空の散歩してくれました。なに意地の張り合い?そんなこんながありまして、無事チョコレートのオブジェを作り上げ、お土産をしこたまもらって帰途についたのでした。おいしいロケとはまさにこういうことを言うのですね。